職業訓練DXカリキュラム開発ガイドは、職業能力開発総合大学校基盤整備センターで行われた調査研究「職業訓練に必要とされるDX関連技術の明確化及び職業訓練指導員研修の体系整備」において、企業のDX推進に貢献できる職業訓練カリキュラムの開発に寄与することを目的とし、全国の製造業と建設業を対象に実施した企業ニーズ調査結果をもとに職業訓練シーズをまとめたツールです。
本ツールの構成は以下の5つとなっています。
1.DX関連技術明確化シート:
企業が抱える課題や求められるDX関連技術の把握(企業ニーズ調査結果の概略)
2.DX関連スキルシート(DXスキル):
課題を解決するためのデジタル技術に関する訓練シーズ
3.DX関連スキルシート(マインド・スタンス):
DX推進のためのリテラシーや行動指針に関する訓練シーズ
4.DX関連スキルシートを活用したカリキュラム開発マニュアル:
訓練シーズからカリキュラムを開発する流れを解説したマニュアル
5.資料集:
企業ニーズ調査結果を様々な視点から集計した資料
デジタル技術の活用を担う職業訓練の新規カリキュラム開発だけでなく、既存カリキュラムの見直しなど、カリキュラムの検討の場面でぜひご活用ください。
各種産業のデジタル化の加速に伴い、世の中のDX(デジタルトランスフォーメーション)が進む中、デジタル人材の育成が産業界を含む社会全体の課題となっています。DX白書2023によると令和4年度調査において、DXを推進する人材が量、質ともに不足していると回答した企業が85%にも上り、人材確保・人材育成に危機感を持っているという結果が示されています。
このような背景をふまえ、国もデジタル人材の育成に様々な施策を進めており、公的職業訓練もデジタル社会に貢献できるカリキュラムの提供をする必要があります。
本調査研究は、令和5~6年度に「職業訓練に必要とされるDX関連技術の明確化及び職業訓練指導員研修の体系整備」をテーマとして、加速化するデジタル社会に貢献できる職業訓練とそれを担当する職業訓練指導員に必要なDX関連技術について、民間企業に調査を行い、職業訓練カリキュラムのシーズ、職業訓練指導員育成のための職業訓練指導員研修の体系整備を行いました。
本調査・研究の企業ニーズ調査は令和5年度に実施しました。
DXの進展やデジタル技術は日々進歩しており、新しい技術、活用法が目まぐるしく登場しています。
ここにまとめている内容は令和5年の調査結果をもとに作成していますが、その後も現在に至るまでにも変化が生じていますので、必要に応じて内容をアップデートしてご活用ください。
また、開発したカリキュラムを担当する職業訓練指導員の皆様向けに、職業訓練指導員研修のコースマップも作成しました。暫定的に令和6年度の職業大指導員研修のコース名を参考に配置しています。スキルアップの際の参考としてご活用ください。