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課題の要約
旧小樽昭声会組立能舞台復原に関する研究および復原(H27)
大学校及び設置科
北海道職業能力開発大学校 建築科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術
建築構造、建築施工実習(大工技術)、建築製図、建築測量、建築史、都市計画、建築CAD実習
課題に取り組む推奨段階
専門課程2年
課題によって養成する知識、技能・技術
伝統工法建築構造、建築施工実習(大工技術)、2次元3次元建築製図、建築測量、建築史、都市計画、建築CAD実習、コミュニケーションスキル(ヒアリング、協力者との協調性)など
課題情報シートをダウンロードする
製作の目的と概要
本研究は平成26年7月に小樽市民会館倉庫に能舞台の部材があるという情報が入ったことをきっかけに開始する。これは、昭和4年に設立したとされる昭声会(観世流)が昭和10年(81年前)に小樽にてお披露目した組立能舞台です。小樽の豪を象徴するような貴重な能舞台ですが、その情報は非常に少なかったため調査、復原の必要性が示唆されました。そこで「部材整理」「図面作成」「部材復原」「3次元による組立工程アニメーションの作成」「縮小模型」の5観点から調査、復原を行うことを目的とします。「道内最古の組立能舞台」の呼称も付与出来、地元小樽の歴史的文化財と呼ぶことも可能と思われる能舞台である。250ほどある部材を一本毎実測し継手の形状から当時の組手から組立工程を推測します。また、これらは80年前の古材であり、通常の授業では触れる事の無い「文化財」という生きた教材の提供であり、過去の建築技術に触れると同時に、これまで学んだ知識の確認と、建築分野における「文化財修復」という高度な建築技術修得の貴重な機会となります。
★技能・技術習得目標:
約80年前に製作された能舞台が教材となるため、伝統工法建築構造、建築施工実習(大工技術)、2・3次元建築製図、建築測量、建築史、都市計画、建築CAD実習、コミュニケーションスキルの知識の習得を行います。
成果
250ほどの部材を実測調査し、「現状把握の部材リスト」「平面、立面、断面図作成」「部位毎の考察による特徴」「アンケートによる過去の状況把握」「50年前の偶然に見つかった写真を基に復原」「3次元CADによる組立工程アニメーション」「10分の1縮尺模型」を成果物としてあげます。さらに、部材リスト、図面、特徴、復原内容をまとめた「復原報告書」作成しました。 上記は、北海道第13回ポリテックビジョンでお披露目し特別賞を受賞、道新、web新聞、朝日新聞、読売新聞に掲載しました。平成27年度の総合制作実習の成果物に係る表彰では最優秀賞を受賞しました。また、平成28年3月末に小樽市色内小学校にて一般にお披露目をしました。復原報告書および縮小模型は旧岡崎家能舞台を生かす会に寄贈する予定です。
★アピールポイント:
250程の部材を実測調査しました。気が遠くなる毎日です。また、木材が痩せていたり組んでも隙間が開いていたりと実測調査をするうえでは学生にとっては非常に難易度が高く測量技術も向上したと思われます。さらに躯体の組立を数度行っており、専門業者と見間違えるほど建方スピードが速く、技術レベルも向上しました。また、伝統工法の知識や能舞台の専門知識も学習しました。過去の建築技術に触れると同時にこれまで学んだ知識の確認と、建築分野における「文化財修復」と言う高度な建築技術修得の貴重な機会であったと思われます。
また、このような実測調査を踏まえ、報告書作成、2,3次元図面作成、復原作業、組立工程アニメーション、縮小模型の観点をもつ、この作品の完成度は非常に高いと言えます。
図1 3次元CADによる復原・組立工程アニメーション
図2 縮小模型s=1/10
図3 部材復原
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