廃材を混入したモルタルの曲げ強さに関する研究(H18)
大学校及び設置科 |
近畿職業能力開発大学校 附属京都職業能力開発短期大学校 住居環境科 |
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 |
建築材料実験、建築材料? |
課題に取り組む推奨段階 |
コンクリート材料実験技術習得後 |
課題によって養成する知識、技能・技術 |
建築材料、モルタル、再生利用、廃材、曲げ強さ |
製作の目的と概要
モルタルの基本的な力学的性質、特に曲げ強さに注目し、廃材を混入することで曲げ強さが改善されたか検証を行うこととしました。この検証では、混入する廃材の種類、混入率などを変化させ曲げ試験を行い、曲げ強さの増減を調べます。このことによりどのような廃材が曲げ強さを改善するのに有効なのかについて、その基礎的データを収集することを目的としています。
成果
本検証では、廃材を何も入れないモルタルの強さを1としたときの各廃材の曲げ強さ(曲げ強度比)はゴムバンド、木片チップの場合、曲げ強さはほぼ1に等しいか少し小さくなり、改善の傾向が見られませんでした。それに対して釘の場合は長さによって傾向が変わり、本実験の結果から30mmより長いと曲げ強さが大きく改善され2以上出ていることがわかりました。
この結果から、モルタルの中に釘を混入した場合、曲げ強さの改善が見込まれ、コンクリートの2次製品に利用することが期待できることがわかります。