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課題の要約
木歩道橋の設計と施工(H21)
大学校及び設置科
職業能力開発総合大学校 小平キャンパス 建築施工システム技術科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術
建築設計、建築計画、構造力学、材料、積算、施工などの専門課程の学科と木造軸組構法、仕上げ工事についての施工管理技術と手道具、電動工具、木工機械などの安全知識
課題に取り組む推奨段階
応用課程2年次
課題によって養成する知識、技能・技術
課題を通して、主に設計図書を作成する技能、施工計画を立案、施工図を作成してものづくりを推進するための実践技術を身に付けます。
課題情報シートをダウンロードする
製作の目的と概要
身近に触れることができて、木組を活用したスケールの大きな木歩道橋を展示して、たくさんの方に木材のすばらしさを知ってもらいたいと考えました。開発課題の「木歩道橋の設計と施工」は、木橋の文献調査と1/30モデルの載荷実験によるデザインレビュー及び構造計算を行って、構造形式の異なるトラス形式(図1)と渡りあご形式(図2)の2種類の木歩道橋の設計と1/5モデルを製作しました。
応用課題においては、接合部仕様で優れている渡りあご形式の木歩道橋の詳細設計を行って、梁と柱の仕口は渡りあご接合、梁の継手は全て追掛大栓継、梁及び柱のそれぞれを結合するための仕口は片下げクサビ接合とした。詳細設計をもとに部材表と施工図を作成して木歩道橋の部材加工を行い、平成21年3月13日に構造部材の組立を完了しました(図3)。
成果
開発課題は、平成20年6月18日から開始して、同年10月31日の成果報告で終了しました。その間に2種類の木歩道橋の設計と1/5モデルの製作を行い、トラス形式の1/5モデルは山梨県の県産材普及施設の「木の国サイト」で展示し、木橋のプレゼンテーションを行うことができました。約4ヶ月間に2種類の木橋の設計と1/5モデルの製作はメンバーのチームワークによるものです。応用課題では、引き続いて4寸角4m材のスギ正角材の鉋削りから始めて60ヶ所の追掛大栓継、534ヶ所の渡りあごなどの多数の接合部の加工を行って、渡りあご形式の木歩道橋の構造部材の組立とその後の解体を終えました。この一連の作業によって、新しい接合法の開発や加工法などを創出し、ものつくりの醍醐味を感じ取ってくれたと思っています。
図1 トラス形式の1/5モデル
図2 渡りあご形式の1/5モデル
図3 渡りあご形式の木歩道橋の組立
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