大学校及び設置科 四国職業能力開発大学校 情報技術科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 バイオフィードバック、生体工学の知識、Windows(R)アプリケーションの制作技術、VisualC++MFC(R)の利用方法、マイコン操作技術、デバイスドライバの知識、ディジタル回路知識、A/D変換知識が必要です。
課題に取り組む推奨段階 2年生の第5期から第8期の長期スパンでかかわることにより、最終段階で自由にアプリケーションソフトの制作が可能と考えています。
課題によって養成する知識、技能・技術

課題を通して、Windows(R)アプリケーション制作技術、リアルタイム処理技術、マイコン操作技術やデバイスドライバの知識が習得できます。

製作の目的と概要

近年では、人間の直感をコンピュータのインターフェースに利用した製品が増えています。加速度センサ、タッチパネルを利用したアップル社のiPod Touch(R)、任天堂のニンテンドーDS(R)やWii(R)が代表的なものです。本制作では、筋電センサを利用し、筋電位でコンピュータを操作するWindows(R)アプリケーションを制作しました。本制作で使用したThought Technology社製の筋電位センサを使用しました。バイオフィードバック、ヒューマンインターフェースとして利用していくことを考えています。写真1に制作したアプリケーションソフトを示します。

成果

使用した筋電位センサは、2系統の出力があり、利用者確認用途で2値化されたモノラル音声出力と0〜2Vの解析用途の電圧出力を有しています。この2種類の出力に対して、アプリケーションを制作しました。音声出力では、コンピュータ内蔵のサウンドボードを利用し、電圧出力では、AKI-H8/3052F LANボードのA/D変換機能を利用し、USBによるWindows(R)アプリケーションとしました。
音声処理では、筋電位のデータを取り込み、グラフ表示するアプリケーションを制作しました。電圧処理では、筋電の操作により画面をリアルタイムに操作できるアプリケーションを制作しました。図1に音声処理を利用したアプリケーションの実行例で、縦軸は2値化処理した値を示し、図2に電圧処理を利用したアプリケーションの実行例で縦軸は電圧値を示します。
筋電位センサを利用したアプリケーションソフトの制作(H21)の画像1
写真1 制作したアプリケーションソフト
筋電位センサを利用したアプリケーションソフトの制作(H21)の画像2
図1 音声処理を利用したアプリケーションの実行例
筋電位センサを利用したアプリケーションソフトの制作(H21)の画像3
図2 電圧処理を利用したアプリケーションの実行例