<はじめに>
第2日目13:00~のNOSのインストールでは、使用するネットワークOS(NOS)がWindowsNTServerの場合とNetWareの場合の両方について記述してある。
<第1日目>
- 9:30~9:40
- 施設利用の案内「受講者のみなさまへ」
- 9:40~9:45
- 教室、実習環境(提示モニタ、システム構成、機器、マニュアル
etc)の説明
- 9:45~9:50
- 3日間のセミナー内容の説明
(presen.przを提示)
- 最終日(PM)は部外講師が対応する旨連絡した。
- 2日目のサーバインストール実習で使用するネットワークOS(WindowsNTか?NetWareか?)
の希望をとり、受講生の意見を聞き対応した。
- 受講者に、セミナーの目的、希望等意見をきくことも有効である。(アンケート等)
- 9:50~10:50
- 講義:LAN概要
(presen.przを使用する)
ここでは受講者にLANについて概要(位置付け等)を確認してもらう。
- LANの定義、形態、型
- LAN発展の背景(ネットワークコンピューティングの変遷、進歩)
- 何のためにLANを導入するかではなく、どう利用(活用)するかということ
- LANの規格、アーキテクチャ、OSI参照モデル、プロトコル etc
- 10:50~11:10
- (休憩)
- 11:10~12:30
- 講義:Ethernetの原理-物理層について
(presen.przを使用する)
最もポピュラーなEthernetの仕様、動作原理等のアーキテクチャを充分に理解する
Ethernet全般
- 歴史、特徴、規格、定義、トポロジー及びセグメントの考え方等
Ethernetの物理層の仕様
- 10BASE?、経路線上のデータの仕様、データの処理
- 12:30~13:30
- (昼休み)
- 13:30~14:20
- 講義:Ethernetの原理-データリンク層について
(presen.przを使用する)
Ethernetのデータリンク層(MAC層)の仕様
- アーキテクチャ、サービス、プロトコル仕様(CSMA/CD等)、フレームフォーマット
Ethernetのデータリンク層(LLC層)の仕様
- アーキテクチャ、フレームフォーマット etc
- 足回りが違ってもオーバヘッドを抑えるしくみであるということ
- 14:20~14:30
- (休憩)
- 14:30~15:10
- 実習:ピア・ツー・ピア
ネットワーク(ネットワークのソフトウェア的体験)
(win12set.lwp、win3ptp.lwp、win4kyoy.lwp、win51dir.lwpを使用する)
Windows95ネットワークで、
- PCの現状設定の確認
- peer to peerでの利用
- 資源の共有の実習
を行ない、ネットワーク上で資源を共有する場合のセキュリティ(パスワード、排他処理等)を
確認する。
- プロトコルの整合性、NIC等が正常に機能しているので可能だということ
- 15:10~15:30
- 実習:パソコンLANのハード構成(ハードウェア的理解)
(presen.przのP22および
nic.lwpおよびNICのマニュアルを使用する)
主にNICの機能
カテゴリ5で構成されるEthernetの構成を、今回の実習環境と対比する
- 各構成要素(PC、HUB、NIC、NOS、ケーブル等)を確認
NICについて説明(NICのマニュアルを使用)
- 外観(LED等)、ドライバ、ODI仕様とNDIS仕様等について
各種ユーティリティの実行
- 割り込み、I/Oアドレスの意味、診断プログラムの実行(DOSベースで実施)
ピアツーピア実習時のWindows95の設定を再確認する
- クライアント、アダプタ、プロトコル、サービス等の設定の根拠を再度確認できる
- 15:30~15:40
- (休憩)
- 15:40~16:30
- 実習:カテゴリ5のケーブル製作と導通チェック
(市販図書、自分でつなぐWindowsNT/95ネットワークを使用する(P60))
各自が製作したケーブルは、2日目のHUBとHUBとのカスケード接続に使用
製作のポイント
- 外被のみニッパでむけばよい
- 8本の芯線は先端を揃えるのみ(1本1本をむく必要はない)
- 1-2pin,3-6pinでツイストペアになること(このピン配でツイストペアになる事が重要、具
体的に線材の配色まで示せば、より確実)
- 圧着後ケーブルの外被をモジュラコネクタのつめが押さえているか目視すること
導通の確認
- 目視、HUB及びNICのLED、NICのユーティリティ(診断プログラム)
- 専用チェッカー、ソフトウェア、アナライザ他を使用する
- Snifferのケーブルチェック機能は、ケーブル製作ができた人から順に使ってもらう
(その際目視で正しく製作されているかチェックする)
- 10BASE2ケーブルのチェック(断線およびターミネータをはずした場合の確認)も別の解析
ソフトウェア(LANVista)で実施した
<第1日目のセミナーの終了>
<第二日目>
- 9:30~10:10
- 実習:ネットワークに負荷をかける
(win6avi.lwpを使用する)
動画像の再生し、HUBのLEDやSnifferrでネットワークの負荷状況をみる
データが集中するラインを示し、LANアナライザーの正しい設置場所を説明する
- Ethernetは伝送路を共有する方式であるが、スイッチング機器の場合はこれが当て
はまらない事を説明する
- 10:10~10:30
- 実習:HUBのカスケード接続
(HUBのマニュアルを使用する)
HUB同士の接続
- ネットワークの最も簡単な拡張方法であること
- 接続段数はMax4段(設置が簡単ゆえ段数をオーバーしやすいので注意)
- カスケード接続用のポートがあること(カスケードポートがない場合はクロスケーブル?)
- クロスケーブルの使用は極力避け、専用のキットを使用したい
- スタッカブルHUBの紹介
接続の確認
- DOS/VマシンとPC98ノートマシンを接続し、カスケード接続したHUB経由でお互いのマシン
が見えるかどうか各自で確認する
- 10:30~10:50
- 講義:LAN機器の機能
次の機器を簡単に説明する。
(市販図書、ギガビット時代のLANテキストを使用する)
- リピータ、ブリッジ、ルータ、HUB、スイッチングHUB、ゲートウェイ等
- UPS等
リピータ、ブリッジ、ルータの3つの機器について
の分割した図を示しデータの流れを確認する。
(準備pclan.lwpの参考資料2を使用する)
- 10:50~11:10
- 休憩
- 11:10~12:00
- 実習:Windows95でのプリンターの共有
(市販図書、自分でつなぐWindowsNT/95を使用する(P95))
ネットワーク上でのプリンター接続の形態
- サーバマシンにローカル接続
- クライアントマシンにローカル接続
- 専用ネットワークプリンターサーバ
- ネットワークプリンター(NIC装備)
を示し、ここではWindows95ネットワーク(ピアツーピア)における設定を実施。
実習の手順としては、
- 各自自分のマシンに対するローカル接続の設定
- このプリンターの共有設定(ネットワーク上で認識される共有名)
- 実際に使用するプリンターは隣の人のプリンターとする
すなわち、ネットワーク上で利用するための設定と実際の使用を同時に体験してもらう
事ができる。
- 12:00~13:00
- (昼休み)
<WindowsNTの場合>
- 13:00~13:30
- 講義(市販NT95のp111~):サーバの設置
(市販図書、自分でつなぐWindowsNT/95を使用する(p111))
サーバマシンの条件
- 13:30~15:40
- 実習:NOSのインストール
(市販図書、自分でつなぐWindowsNT/95を使用する(P121))
NOSの特徴、パッケージ内の互換機リストの説明
WindowsNT4.0 Serverのインストールを手順に従ってすすめる。
FD3枚とCDROMを使用する。(可能であれば一人一台で実施)
(途中10分間休憩を入れる)
15:40~15:50(休憩)
- 15:50~16:30
- 実習:サーバの操作
(市販図書、自分でつなぐWindowsNT/95を使用する(P159))
画面の操作(管理ツール等)
- サーバマネージャ
- ディスクアドミニストレータ
- ドメインユーザマネージャ
管理者の作業
<時間は充分取れないので、このセミナーではサーバ操作は体験してもらう程度>
<NetWareの場合>
- 13:00~13:30
- 講義:サーバの設置
(市販図書、自分でつなぐWindowsNT/95を使用する(P111))
サーバマシンの条件
- 13:30~15:30
- 実習:サーバのインストール
(nw4svin.lwpを使用する)
どのような形態でサーバをつくるのか、はじめに説明する。
- 各自が専用の単独サーバとしてインストールするのか、既存のツリーに参加する形でインストー
ルするのかで、手順が異なるため。
本テキストでは、
- 各自専用のツリー構成を持ったサーバをつくる(各自が管理者(admin)となる)
- カスタムインストール
- データ用のボリューム(vol)を作成する
等として記述してある。
この他、実習環境の違いによってこのテキスト(nw4svin.lwp)と違う手順になる場
合があるので臨機応変に対応する必要あり。
(途中10分間休憩を入れる)
- 15:30~15:40
- (休憩)
- 15:40~16:30
- 実習:サーバの操作
(nw4svin.lwpを使用する)
サーバのシャットダウン、サーバの起動
コマンド
ユーティリテイの利用(ローダブルモジュールの実行)
- INSTALL
- MONITOR
- INETCFG 他
<時間は充分取れないので、このセミナーではサーバ操作は体験してもらう程度>
<第3日目>
- 9:30~10:20
- 実習:クライアントのインストール(ネットワークインストール)
(win52cdr.lwpおよびnwcl32w.lwpを使用する)
NetWareサーバにアクセスするため、Novellから提供されている正式なwindows95用の
クライアントが必要である。
ここでは、peer to peerネットワークのもとCD-ROMドライブを共有設定し、NetWare用
クライアントのインストールを実施する。(ネットワークインストールの体験)
インストールが完了したところで、
- NetWareサーバに対するlogin、loginout
- 管理ツール、NetWareアドミニストレータの実行(Windows95上のデスクトップにショートカットを作
成しておくと便利)
等を行い、正常にインストールされたか確認する。
- 10:20~10:50
- 講義:ディレクトリサービス
(nw4nds.lwpのNDS構成図を使用する)
NetWareのディレクトリサービスの概要として、
- 資源はNDSツリー内にコンテナ/リーフオブジェクト、或いはディレクトリ/ファイルとして存在
- NDSツリーは、文字通りツリー構造(WindowsNTサーバのドメインは平面構造)
- X.500に準拠(国際的な規格)し、管理のしやすさ等から主流となる
- データベースの管理構造に関しては、WindowsNTサーバより優れている
等、特徴を述べる。
- 10:50~11:10
- (休憩)
- 11:10~12:00
- 実習:ネットワークの管理、セキュリティ
(nw4nds.lwpを使用する)
ディレクトリサービスにおける管理の実際、セキュリティの確認等を行なう。
具体的には、
- ユーザ、グループ、ディレクトリ等の作成
- 権利、属性等の確認
- ファイルに対するセキュリティ機能の確認
等行い、ディレクトリサービスを利用(体験)する。
<実習する時間が取れない場合は、講師がデモとして実施>
- 12:00~12:30
- 講義:LANの動向等
(市販図書、ギガビット時代のLANテキストを使用)
一般的な概要として、
- TCP/IP、インターネット
- ネットワークの高速化等技術動向
- LAN機器等の製品動向
等の説明をする
<内容、時間配分の検討可>
- 12:30~13:30
- (昼休み)
- 13:30~16:30
- 部外講師対応:ネットワークの最新動向、利用状況について
ユーザの立場から講義して頂く(途中20分間休憩)
- 16:00~16:30
- 質疑応答
<以上、セミナー終了>
<参考>
自作テキスト:ファイル名一覧
- 講義用資料
- ---> presen.prz
- 実習用資料
- ---> win12set.lwp(Windows95)
- 実習用資料
- ---> win3ptp.lwp(ピアツーピア)
- 実習用資料
- ---> win4kyoy.lwp(共有設定)
- 実習用資料
- ---> win51dir.lwp(ディレクトリの共有)
- 実習用資料
- ---> win52cdr.lwp(CDROMの共有)
- 実習用資料
- ---> win6avi.lwp(動画像ファイル再生)
- 実習用資料
- ---> nic.lwp(NICユーティリティ)
- 実習用資料
- ---> nw4svin.lwp(NetWareサーバインストール)
- 実習用資料
- ---> nwcl32w.lwp(NetWareクライアントインストール)
- 実習用資料
- ---> nw4nds.lwp(NDS実習)
- 参考資料
- ---> 資料1nds.lwp(NDS実習のためのツリー構成)
- 参考資料
- ---> 資料2col.lwp(LAN機器で構成するネットワーク)
メインテキスト:市販図書一覧
自分でつなぐWindowsNT/95ネットワーク エーアイ出版
ギガビット時代のLANテキスト 東京電機大出版局 |