少子高齢化の進行、産業構造の変化、国際化の進展等、社会経済環境が大きく変化する中で、我が国の労働市場は需給両面にわたって構造的な転換期を迎えております。加えて、ロボットやIoTと融合したフィジカルAIの普及をはじめとする技術革新は、職務内容や働き方に新たな変化をもたらしており、こうした情勢を踏まえ、持続可能で活力ある経済社会を構築するためには、若年者、女性、高齢者、障害者、非正規労働者を含むすべての働く方の一人ひとりの状況に合わせた職業能力の向上が不可欠になります。このため、職業生活の全期間を通じた継続的な能力開発の推進が重要であり、これこそが、労働生産性の向上及び雇用の安定、さらには職業上の地位向上につながるものと確信しております。
当センターは、我が国における職業能力開発の中核的な調査研究機関として、職業能力の開発及び向上に関する様々な調査・研究を総合的に実施するとともに、その成果を社会に還元するという重要な責務を担っております。こうした中、全国の公共職業能力開発施設、民間教育訓練機関、認定職業訓練施設、企業の人材育成ご担当者の皆様に向け、蓄積した知見やデータをデータベース、刊行物及び各種事業を通じて分かりやすく、かつ安定的に発信しているところです。
今後とも当センターは、職員一同一丸となり、実効性の高い調査・研究と質の高い情報提供を通じて、様々な状況の変化に対応できる人材の育成と職業能力開発の一層の推進に努めてまいる所存ですので、皆様におかれては、なお、一層のご理解とご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
職業能力開発総合大学校
基盤整備センター所長
池田 秀作