| ■実施の手順
まず「誰の立場に立って取り組むか」という、問題分析の立脚点を明確にします。ケース・スタディは、ある状況や問題を受講者に対して、「あなたなら、どうする」と問いかけるところに大きな意義があるからです。
ケース・スタディの一般的な進め方は、次の通りです。
| 第1ステップ | 導入とケースの提示
(何を、どのように、何のために) |
| 第2ステップ | ケースの事実の認定
(推測、解釈、創作をしない) |
| 第3ステップ | 色々な問題点の発見
(問題と思われること) |
| 第4ステップ | 核心的な問題点(原因)の発見
(基本的な問題点の抽出) |
| 第5ステップ | 色々な解決策を考える
(代替策も含めて) |
| 第6ステップ | 最終的な解決策の決定
(対策案の評価と意思決定) |
| 第7ステップ | フィードバック
(受講者、担当講師からのコメント)
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なお、所要時間はケースの大きさによっても異なるが、フィードバックの時間も含めて、最低30分は必要となるでしょう。ケースにより、1時間、2時間を必要とする場合もあり、適切な時間設定をすることが重要です。
受講者への課題の提示は、次のような要領で行います。
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[課題]
つぎのケースにつき、○○課長の立場に立って解決策を
考えなさい。
| @ | 事例の中で問題となる点を抽出する。 |
| A | その中から最も重要な項目を選出する。 |
| B | その項目について、さらに原因を掘り下げる。 |
| C | その中から革新的な要因を摘出する。 |
| D | どうしたらいいかの対策を検討する。 |
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