教材名 PC−UNIXでつくるInternet Server
教材名2
教材ID 242
教材作成者名 濱本 義得
教材作成日 1997-09-01
改訂情報
ジャンル名 高度教材
分野名 情報・通信系
業種名 情報サービス業
職務名 ネットワークエンジニアリング
職務構成名 通信ネットワーク構築
区分名 教材
職業名 情報処理技術者
セミナー実施状況・結果報告書

 

■「あとがき」にかえて

 

最初は受講者の見込めそうなセミナを実施するために、“いきおい”で、作業(予備実験)をおこない、本テキストはそのときの設定ログをもとに、状況・場面を思い出しながら、まとめたものであるが、とりあえず、「動くシステム」(セミナではRed Hut Linux Ver.4.0を使用)が完成した。本テキストを参照しながら、実習を進めていただければ、おなじように動作するはずである。

 

セミナ終了後の受講アンケート結果は、まずまずの評価がえられている。講習が終わったのちも、受講者から質問のe-mailが寄せられている。

 

反省としては、やはり、時間数をもうすこし増やしたほうがよいように思われた。受講者が有する前提スキルによってもかわってくるが、18時間(3日間)では、やや「せわしい」かな....という感じであった。このあたりはセミナ実施をかさねていく中で、実習内容を適宜、取捨選択&吟味する必要がある。

 

Linuxは1991年、当時、大学生であったLinus Torvalds氏(フィンランド)によって開発された「UNIX互換のOS」である。ソースコードは公開され、ライセンス フリーで、インターネットでむすばれた世界中のプログラマたちがその開発とメンテナンスに協力している。動作が安定していることから、『サーバ用OS』としても評価が高い。このような理由から、1993年にユーザ数10万だったものが、1998年には、ユーザ数1000万をこえたという(日経「インターネットテクノロジー」1999年4月号記事参照)

 

著者がこのテキストを書きあげたころはLinux“ブーム”の「はしり」であったが、その後は各種参考書も刊行され、また、IBM/Hewlett-PackardやCompaq Computer等のマシンに、サーバ用OSとして採用されるなど、OSの世界で、その地位(プレゼンス)は着実にアップしている。

 

LinuxがMicrosoftのWindowsにすぐにでもとってかわることはないにしても、これからユーザ数が「ふえていく」ことはあっても、「へっていく」ことはない思われる。ソースはすべて公開されており、各種開発ツールも充実している。セミナ展開をはかるうえでは、なによりも、“ライセンス フリー”という点がありがたい。お金をかけなくてもすむからである。

将来、わが《日本国からも》有能なLinuxプログラマが多数、誕生することを期待しつつ、ここに筆をおく。

 

このテキストを書きあげ、自作教材を使用してセミナを展開し、自分自身、たいへんよい勉強になった。著者の現勤務施設である福島職業能力開発促進センターでは、現在、施設全体のネットワーク化を進めており、このシステム構築において、前任地である小野田職業能力開発促進センターでの経験(セミナ実施)が大いに役だっている。

 

最後になるが、このような勉強の機会を与えていただいた、元小野田職業能力開発促進センター 小松 和夫所長ならびに、叱咤激励をしていただいた、福島職業能力開発促進センター 後藤 健所長に感謝します。

 

■セミナ実施状況

 

以下のとおりである。

 

 回数  実施年度  受講者数 昼/夜 コース    実施施設

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 第1回 平成10年 5名   昼間  オーダメイド ポリテクセンター小野田

 第2回 平成11年 6名   昼間  レギュラ   ポリテクセンター福島

 

 ※夜間コースとすれば、一般の方(情報通信技術を専門としない人々)も受講しやすくなり、もっと、受講者が増えたのではないか?と思われる。

end.

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