能力開発データベース

■能力開発技法

ストレッチ





■目的

とくに座学中心のセミナーでは、同じ姿勢でいることによる精神的、肉体的疲労が蓄積するものです。ストレッチを取り入れることにより、リフレッシュし、セミナーへの集中力を喚起します。

■人数/時間

人数: 制限は特になし
時間: 3〜5分で十分

■進め方

ストレッチ(Strech)とは、“伸ばす”という意味で、柔軟体操の一種です。具体的には、筋肉や腱をゆっくり伸ばしていき、その伸ばした状態をしばらく維持するのが特徴です。

セミナーの中では、休憩が終わり、次の講義が始まる前に実施するのが効果的です。


  1. 「それでは、みなさん。次の講義にはいる前に、軽い体操をやりましょう。」
    大きな声で、元気よく、全員立ち上がるように促します。

  2. 午前中は、緊張からくる「肩」や「首」のこりに対するストレッチ。

  3. 午後は、座り疲れ、眠気覚ましのために、「足」、「腰」、「背骨」、「頭」などのストレッチ。

  4. 首のストレッチ、首を回すなどの軽い体操は、頭への血液の循環をよくするため、つねにに組み合わせてやると効果的。

  5. ストレッチを行うときの注意点。

    • 反動や弾みをつけない。
    • ゆっくり伸ばし、ゆっくり戻す。
    • 息を吐きながらのばし、あとは静かに呼吸をする。
    • 楽な気分で10〜30秒間、伸ばした状態を維持する。
    • 無理をしない。
    • 姿勢に注意する。

背筋を伸ばし、腕を頭部にまわす
組んだ手を後頭部にあてて少し伸ばす


片手を頭部にあてて少し伸ばす


手を組んだまま肘を伸ばし上へゆっくり押し上げる
人が物事に集中していられる時間は、せいぜい70分といわれており、セミナーも例外ではありません。短い休憩を多めにとるように配慮すると同時に、ストレッチ(軽い体操)を取り入れることで、より積極的なセミナーへの参加を期待することができます。

また、3日、5日と長いセミナーの場合などでは、受講者の中から順番にリーダーをやってもらったり、受講者の中に専門家がいたりする場合には、その人に任せるなどにより、受講者同士の一体感も出て、別の効果も期待できます。