能力開発データベース

■能力開発技法

相互インタビュー





■目的

セミナーの早い段階において、相互インタビューを行なうことにより他の受講者をよく理解すると同時に、受講者の雰囲気をやわらげ、セミナーをなごやかにします。

■人数/時間

人数: 20人位。
時間: 情報収集の時間は相互に5分づつ。
   グループへの発表は1人2〜3分。

■進め方

  1. 二人1組になる。

  2. 相手についてできるだけ多くのことを知る質問をする。(例えば、年齢、職業、家族構成、趣味、研修への参加理由や期待など)

  3. 5分で交代する。

  4. 相互にインタビューが終了したら、相手になり切り、今相手から聞いた情報をグループの他の受講者へ紹介する。

  5. 全員の紹介が終了したら、全員で相手についてよく理解できたか、相手の言おうとしていたことが本当に伝えられたかなどについて話し合う。

研修の内容によっては、最低限必要な項目を講師がリストアップして、質問させることもあります。例えば、管理者向けの研修では、部門、主な職務内容、部下の数、最近のトピックなどの項目が上げられます。この場合は、均質な紹介ができる利点がある一方、思いもかけない情報が出てくる可能性は少なくなります。

なお、相手に質問をしている間、自分が期待している方向にインタビューが進んでいったか、表面的な質問に止まっていたか、どちらが主導権をにぎり多く話していたか、自分の心の中に耳を傾けさせ何が起こっていたかなどチェックさせるとよいでしょう。

研修会、講習会など初対面の人の集まりだけでなく、よく知り合っている人の集まりでも、他の受講者の私的な情報を知ることで雰囲気がなごみ、笑顔が見えるようになります。