文部科学省が提唱する「GIGAスクール構想」や、昨今のコロナ禍の状況もあり教育現場のデジタル化が急速に進んでいます。学校ではタブレットや電子黒板といったICT機器が導入され、また、オンラインでの授業も当たり前のように行われており、デジタル技術の進展に対応した新しい生活様式にあわせた教育が行われています。
 職業訓練の現場でもICT技術を導入することにより、これまで以上の高い訓練効果が見込まれることから、訓練効果の向上及び訓練実施の効率化を図ることを目的として職業訓練のICT化に係る指導技法等の開発の調査・研究を、令和3年度からの2か年計画で行っています。
 この研究会は、民間有識者、地方自治体、機構施設、職業大等の関係分野に見識のある方々で構成され、令和3年10月13日に対面で第1回研究会を開催し、第2回はまん延防止重点措置適用の中オンライン参加により、令和4年2月10日に開催しました。  

  • 第2回研究会の様子①(オンラインで開催)
  • 第2回研究会の様子①(オンラインで開催)


 主な議題は、第1回の研究会で委員の皆様から頂いた意見も取り入れてまとめた「ICTを活用した指導技法」「オンライン訓練の効果的な実施方法」「職業訓練等におけるLMS等の活用について」の3点の最終確認と、令和4年度に実施するICTの試行実施について、委員の皆様から多くの貴重な意見をいただくことができました。

  • 第2回研究会の様子②(職業大委員は会場で参加)
  • 第2回研究会の様子②(職業大委員は会場で参加)


 研究会でいただいた意見を踏まえ、令和4年度には、機構の職業訓練施設で力覚センサや視点カメラなどのICT機器を用いた職業訓練の試行検証を予定しており、その試行検証結果と研究会で取りまとめた指導技法等とをあわせて、全国の職業能力開発施設のICT導入につなげていく予定としています。