教材開発室では、普通職業訓練用教科書(厚生労働省認定教材)の改定作業を実施しています。
さて、教科書の「改定」は、「改訂」ではないかと、質問・指摘を受けることが多いのですが、この用語は間違いではなく、「改定」が正しいのです。
当室が行う本業務には、「改訂」という用語の意味する「誤字の訂正」も含まれますが、主たるところは、技術革新の進展に伴う新たな技能・技術に関する内容の記載や、最新の規格・統計データに即した内容に改めることであり、したがって「改めて新しく定めること」を意味するため、「改定」を用いるのです。
本年度の改定対象となっている教科書は、「電気機器」、「機械工作法」、「電気理論」、「電気材料」、「木造建築実技教科書」です。
これらのうち「電気機器」は、昨年度、内容の大幅な改定が必要と判断され、作業期間を要することから、改定作業が本年度に継続されています。
改定は、委員会によって、就業現場において求められる技能・技術に即した知識を付与できる内容であるかを、十分に精査・検討した上で行われます。
本年度も第1回の改定内容検討委員会が終了し、教科書ごとに改定方針が定められ、各書を実際に使用されている都道府県の職業訓練指導員の方々のご協力をいただきながら、改定(執筆)作業が行われています。
改定作業から出版に至るまで、およそ2年、厚生労働省認定の教科書の出版には、所定の手続き等が必要なために期間を要します。
新版各書を心待ちにしている皆さま、お手元に届くまで、しばらくお待ちください。
改定執筆委員会の様子
改定対象となっている現行教科書