カリキュラムシート
分類番号 B202-020-A
訓練分野 | 機械系 |
---|---|
訓練コース | 溶接品質改善のための試験・検査実践 |
訓練対象者 | 製造業において、溶接作業・検査・施工管理業務に従事する技能・技術者等であって、指導的・中核的な役割を担う者又はその候補者 |
訓練目標 | 溶接加工の生産性の向上をめざして、溶接品質の効率化、最適化(改善)に向けて、被溶接材の冶金特性、非破壊試験、熱処理および溶接施工条件からアプローチする各種の演習、実習を通じて、溶接品質改善のための試験・検査に必要となる技能と技術を習得する。 |
教科の細目 | 内容 | 訓練時間(H) | うち実習・ まとめ(H) |
---|---|---|---|
1.コース概要及び留意事項 | (1)訓練の目的 (2)専門能力の確認及び問題点の整理 (3)安全上の留意事項 |
0.5 | |
2.ぜい性からみた溶接品質と改善 | (1)ぜい性破壊の特徴 (2)ぜい性破壊特性試験とその評価 (3)溶接継手のぜい性破壊に関する諸問題 (4)溶接構造物のぜい性破壊事故防止策 |
1 | |
3.非破壊試験と溶接品質 | (1)溶接部の非破壊試験 (2)放射線透過試験による欠陥像と断面像、識別度 (3)超音波探傷試験 (4)浸透探傷試験 (5)磁気探傷試験 (6)品質改善のための方策 |
1.5 | |
4.特殊鋼の場合(ステンレス鋼の溶接の例) | (1)普通鋼と比較したときの特殊鋼の溶接品質管理の考え方 (2)ステンレス鋼溶接部の冶金的特性 (3)ステンレス鋼溶接部の諸問題の特性と対策 (4)ステンレス鋼溶接部の品質評価方法 (5)ステンレス鋼溶接部の低温および高温における問題点 |
1.5 | |
5.溶接施工条件と溶接品質 | (1)溶接品質からみた最適溶接施工条件の決定方法 イ.溶接電流、アーク電圧、溶接速度、トーチ角度 ロ.各種継手、姿勢による積層方法 |
1.5 | 1 |
6.溶接品質改善のための総合実習 | (1)材料のぜい性面からみた品質改善のための演習、実習 (衝撃試験、破面率、吸収エネルギーをキーワードとした実践課題) (2)溶接部の非破壊試験実習 (磁気探傷試験・超音波探傷試験などによる実践課題) (3)ステンレス鋼溶接部の評価試験と熱処理による品質改善 (ミクロ組織試験・曲げ試験・固溶化熱処理をキーワードとした実践課題) (4)溶接施工条件の最適化による溶接品質の改善 (5)課題成果発表(プレゼンテーション) (6)成果発表後の全体的な講評及び確認・評価 |
5.5 | 5.5 |
7.まとめ | (1)質疑・応答 (2)まとめ |
0.5 | 0.5 |
訓練時間合計 | 12 | 7 |
使用器具等 | アーク溶接機、超音波探傷試験機、磁気探傷試験機、浸透探傷試験機、曲げ試験機 |
---|---|
養成する能力 | 生産性の向上を実現できる能力 |
改訂日 | 2022.08 |