カリキュラムシート
分類番号 A301-003-A
訓練分野 | 電気・電子系 |
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訓練コース | 計測のための電子回路設計 |
訓練対象者 | 電気・電子計測作業に従事する技能・技術者等であって、指導的・中核的な役割を担う者又はその候補者 |
訓練目標 | アナログ回路設計の現場力強化及び技能継承をめざして、技能高度化に向けたシミュレーションを活用した設計や製作および測定技法を通して、増幅回路、負帰還回路、信号発生回路など計測に必要な電子回路技術を習得する。 |
教科の細目 | 内容 | 訓練時間(H) | うち実習・ まとめ(H) |
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1.コース概要及び留意事項 | (1)コースの目的 (2)専門的能力の現状確認 (3)安全上の留意事項 |
0.5 | |
2.プリアンプをローノイズ化する技術 | (1)熱雑音 イ.理論式 ロ.帯域幅・抵抗値による影響 など (2)静電結合と電磁結合によるノイズ イ.雑音電圧密度と周波数特性 ロ.増幅器のカタログの見方 ハ.回路におけるノイズの発生源・原因・対策 など (3)コモンノードとノーマルノードのノイズ (4)電流入力増幅器 イ.信号検出経路のバランス ロ.CMRRの計算 など (5)絶縁増幅器 (6)ローノイズアンプと差動増幅器の設計法及び測定実習 |
3.5 | 2 |
3.負帰還回路の解析とシミュレーション | (1)CR回路の周波数応答 (2)負帰還のメカニズム イ.開ループ・閉ループの利得・位相-周波数特性 ロ.スタガ比・時定数・出力Zの設計法など (3)シミュレータの使い方 (4)シミュレータを用いた負帰還の設計実習 |
4 | 2 |
4.フィルタの設計とシミュレーションとその解析 | (1)パッシブフィルタ イ.各フィルタ ロ.次数の決定 ハ.遮断特性 ニ.過度応答特性 など (2)アクティブフィルタ イ.バターワースLPF ロ.チェビシェフLPF・HPF ハ.ステートバリアブルフィルタ など (3)シミュレータを用いたフィルタの設計実習 |
4 | 2 |
5.ロックインアンプの設計と計測実習 | (1)ヘテロダインとロックインアンプ イ.ヘテロダインによる周波数変換 ロ.高調波の含有 ハ.トラッキングBPF・LPFの挿入 ニ.微小信号計測への活用法 など (2)負帰還とPLL イ.ループフィルタの役割・設計法 ロ.PLLで使用する各フィルタ ハ.PLLのループ特性 など (3)ロックインアンプの計測実習 イ.周波数特性分析器を使用したPLLループの計測 ロ.オシロスコープを使用した出力波形の観測 ハ.入出力の波形・位相調整 など |
5 | 5 |
6.まとめ | (1)実習の全体的な講評及び確認・評価 |
1 | 1 |
訓練時間合計 | 18 | 12 |
使用器具等 | パソコン、周波数特性分析器、オシロスコープ、直流電源、PLL測定実習教材、電子回路シミュレータ |
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養成する能力 | 現場力の強化及び技能の継承ができる能力 |
改訂日 | 2024.09 |