2023年2号「技能と技術」誌312号
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図5 電子黒板を導入した教室の様子図6 書画カメラによる実演の様子図7 座学教室における電子黒板システム図8 CAD室における電子黒板システム参考文献ある。図6に示すように教卓上に書画カメラを配置し実機を電子黒板上へ投影したところにも書き込みが可能であるため,今まで以上に実機を使用した訓練が可能となる。電子黒板であれば専用アプリケーション(iProjection)を使用してWiFiで接続することも可能であるため,多少離れた場所でも接続可能となる。図7には,座学の教室における電子黒板システムの概要を示す。図8には,CAD室における電子黒板システムの-5-1) 五十嵐智彦,栗秋亮太「一般教室を使用した遠隔訓練の配信システムに関する検討」,技能と技術2021年1号,pp34-372) 五十嵐智彦,栗秋亮太,若林革,佐藤玲子 「電気エネルギー制御科におけるオンライン訓練の取り組み」,千葉職業能力開発短期大学校紀要 No24,pp6-11,2021概要を示す。CAD室にあっては,その利用目的に応じて書き込み可能な電子黒板として使用する場合と,単なるプロジェクタとして使用する場合の2パターンに対応できるようにした。CAD室では,中間モニタが配置されているため,電子黒板は別置のボードスタンド(IWS-82VEF5)に取り付けることとし,その画像を中間モニタへ映し出すことができるようにした。今後,オンライン授業で活用していき,訓練効果について検証していく。本稿では,オンライン配信によって得られた知見と,今般実施したアンケート調査の結果から,オンライン訓練の問題点を把握し,改善を行った結果を報告した。アンケート調査の結果から,オンライン訓練はおおむね学生からは受け入れられていることが分かった一方で,その提示方法の一つであるホワイトボードをカメラで撮影する方法について課題があることが判明した。そこで電子黒板の導入により問題の解消を図った。今後,実際のオンライン訓練で運用することにより,訓練効果について検証していく。5.まとめ

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