表2 対面授業と比較したオンライン訓練について表3 ホワイトボードの見やすさについて表4 ホワイトボードが見えにくい理由表5 タブレット端末の見やすさ筆者らが構築した配信システムを使用して，本科1年生および2年生へオンライン訓練を実施した。オンライン訓練は，原則通年にわたって実施することとし，その頻度は週に1回以上オンライン訓練で実施する科目を設定し，当該科目において全体のおおむね2割程度をオンラインで実施することとしている。なお，本科2年生においては入学時から2年間にわたりオンライン訓練を受講してきた最初の修了生ということになる。筆者らは本科1年生（19名）および2年生（17名）へアンケート調査を実施した。はじめに，対面授業と比較したオンライン訓練の受講のしやすさについてのアンケートの結果を表2に示す。表のとおり，とても受講しやすい～対面授業とほとんど変わらないが1年生，2年生ともに大半を占め，オンライン訓練に対する抵抗感はほとんどないばかりでなく，肯定的にとらえている学生が多いことが分かった。その理由としては，遠距離から通学している学生にあっては，「通学時間が減るから」といったものや，「録画を後から見直せるから」といったものが多かった。一方，オンライン訓練で大変なこととして，「集中が続かないので，1時限の区切りを対面授業の時より短くしてほしい」という意見も聞かれた。また，「両親が在宅ワークの時と重なると自宅の通信回線が重くなり，オンライン訓練の受講に支障がでた」という意見もあった。次に，オンライン訓練における配信環境についての結果を表3～表5に示す。オンライン訓練における提示方法としてホワイトボードによる板書をビデオカメラで直接撮影した方式の授業の受講のしやすさについてのアンケートの結果を表3に示す。表のとおり，見やすい～やや見やすいとする意見がある一方で，やや見えにくいとする意見も相当程度あることが判明した。ホワイトボードによるオンライン訓練の受講がしにくい理由を表4に示す。多かった意見としては，「（文字が小さいと）画像が粗くて文字が読めない」，「たまにカメラがピンボケする」などという意見が聞かれた。オンライン訓練における－3－提示の方法がタブレット端末（iPad）である場合の受講のしやすさのアンケート結果を表5に示す。本科ではタブレット端末を使用した授業が2年生しかなかったため，アンケート結果は2年生からのみ得られた。タブレット端末の場合，見えにくいと回答した学生は非常に少なく，おおむね好意的な意見が得られたことが分かる。したがって，オンライン訓練における提示方法は，ビデオカメラ等を利用して板書を撮影する方法よりも，タブレット端末のほう3．オンライン訓練に関する評価
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