2023年2号「技能と技術」誌312号
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実習中の髙橋さん受賞できた大きな要因だと思っています。自分のコンセプトを表現するには無理図形を使用することが必須だと考えていました。ラフプランを作成していざIllustratorで作成していく過程で,ソフトの使い方は学んだのですが,無理図形を描く技術がなく苦労しました。既存のツールでは作成できなく,思った形にならないために,角度の調整とトレースや影のつけ方を自分が今できる技術で何度も試作しながら作り上げました。また,明暗をはっきりつけないと印刷などではぼやけてしまうと先生にアドバイスを受け,グラデーションの配置には苦労しました。表紙デザインはWeb上だけではなく印刷をしたときにどのように表れるのか,白黒印刷とカラー印刷の時にどのように印刷されるのか,何度も確認しながら仕上げていきました。本当に時間をかけて苦労はしましたが,自分が納得いく作品に仕上げることができたと思います。-最後に髙橋さんから一言お願いします。これから表紙デザインに応募される方は自分がわからないことや困ったことは先生に聞くことが大事だとおもいます。今まで見てきたデザインの数も圧倒的に自分とは違うので,デザインの基準を教えてもらうことは大切な事です。自分が受賞できたのは,本当に指導していただいた先生方のおかげだと心から感謝しています。ありがとうございました。-24-実習中にもかかわらずインタビューを受けていただきありがとうございました。インタビューを通して髙橋清椰さんの作品に対する熱い思いと作品通りのイメージの人柄を感じることができました。なお,本年度の最優秀賞の作品については,審査員からポスターとしても優れているとのコメントをいただいたため,本年度開催の職業能力開発論文コンクールのポスターにも採用されます。おわりに

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