2023年2号「技能と技術」誌312号
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左2人目より町田校長,最優秀賞の髙橋清椰さん,有澤訓練課長,担当の鹿住先生訪問当日には,ご多用の中,町田校長をはじめ,有澤訓練課長,画像処理印刷科担当の鹿住先生にも出席いただき,校長室をお借りしまして,ささやかながら表彰式を行わせていただきました。その後,髙橋清椰さんにインタビューを行いました。緊張しながらも,作品について熱く話していただきましたのでご紹介します。-最優秀賞を知ったときの率直な感想を教えてください。つくるのに時間が本当に長くかかったので,やり切った感がすごかったです。それを評価してもらえたことがうれしかったです。-最初にどなたに受賞を伝えられましたか?受賞を聞いて,すぐに両親にLINEで伝えました。両親も大変喜んでくれて,「技能と技術」誌を大量に買い占めたいと言っていました(笑)。周りのみんなも素直に「すごいね!」と褒めてくれたのでうれしかったです。-この作品を作る中で苦労した点を教えてください。苦労した点はたくさんありますが,特に球体のつなぎ目のところが一番苦労しました。液体のようにつながっているように表現したく,また立体から立体が出ているので,つなぎ目のバランスや影のつけ-22-方を何度も調整しました。-受賞してからの心境の変化はありましたか?今回受賞できたことは自分の中で特別な事であり,自信にもつながりました。ちゃんとやり遂げたものが,形になり,選ばれたということが大変うれしくて,「やってよかった」と思いました。デザインに触れて,デザインをやりたいという思いがさらに強くなりました。-元々,デザインをしたりグラフィックソフトを使ったりされていたのですか?使ったことはまったくありませんでした。表紙デザインを応募した時で,使い始めて4カ月ぐらいでした。学校の授業でillustratorやPhotoshopを勉強した後,ロゴのコンペがあったのですが,自分の考えが具現化していくことが楽しく,家に帰ってからもずっと作業をしていました。-長野県長野技術専門校に入学したきっかけは?元々,印刷関係の仕事に就きたかったので,強みになると思い,体験会に参加しました。その時のデザイン体験がすごく楽しく,受験を決めました。-学校生活で感じたことは?訓練校なのでクラスにさまざまな年齢層の方がいます。今までは社会の話は両親ぐらいとしかしなかったのですが,社会人経験を持った方とお話できることは社会に出たときに大事なことだと思います。その心構えができる貴重な時間を持てています。授業においては,自分がイメージしていた印刷の仕事と実際に行う作業が全く違っていて,作業には正確さが重要な仕事であることがわかりました。これも学校に入って知ることができたと思います。

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