2023年2号「技能と技術」誌312号
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図1 BIMの定義図3 Autodesk Revitと他のアプリとの連携図2 BIMの機能長野職業能力開発促進センター 廣瀬 拓哉・古澤 和善第4次産業革命の訓練の実施が進められるなか,離職者訓練カリキュラムモデルにBIMのサブシステムが一昨年度から追加された。一方でシステムユニットテキストが作成されておらず,BIMに不慣れな指導員が大多数の状況下で,BIMをカリキュラムに取り入れて授業を実施するのが難しい現状にある。このような状況下で,著者らはBIMの活用の推進を目的とした,「BIM普及のための基本テキスト及び演習課題」の教材を作成した。2.1 BIMの機能とソフトウェア本教材は,BIMの指導経験が浅い指導員でも対応できるように,BIMの定義(図1)や機能(図2)から説明しており,BIMソフトのなかでも広く使われているAutodesk Revit[1][2]を用いたテキストである。-14-またBIMは,他のアプリを活用して使用する機会が多く,テキストのなかでAutodesk Revitと他のアプリとの連携について示した(図3)。2.2 テキストの構成テキストは,基礎編と応用編があり,基礎編はモデリング,応用編は情報付加を主に扱っており,BIMの構成要素であるモデリングと情報付加の方法について理解することができる。基礎編の内容は以下のとおりである。1.はじめに2.テキストの概要BIM普及のための基本テキスト及び演習課題〜第4次産業革命に伴うDXに対応した訓練教材の開発〜

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