2023年1号「技能と技術」誌311号
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図14 ごみを運搬するロボット図15 ボートフックでごみを引き上げる学生図16 紹介動画のオープニング図17 表彰式の様子<参考文献>紫川清掃活動に向けてロボットを開発すると共に,本取り組みの内容をまとめ,海のお掃除ロボコンへ応募した。応募に際しては3分間のロボット紹介動画を作成し,機械,電気,情報分野の設計図と共に送付した。紹介動画では,ロボットの概要,開発に至った経緯,清掃支援手順,開発の実現可能性と各科の進捗,動作の様子などをアピールした。紹介動画のオープニングを図16に示す。その後事務局から,入賞した旨の連絡があり,最終審査に向けて新たに2分間の紹介動画を作成した。今度は,紫川清掃活動における実証実験の様子と,ダイバーとロボットが協力することで海洋ごみ-6-(1) 環境省:令和元年版 環境・循環型社会・生物多様性白書(2019)(2) 公益財団法人かながわ海岸美化財団:なぎさのごみハンドブック(2011)(3) 日本財団・日本コカ・コーラ株式会社:陸域から河川への廃棄物流出メカニズムの共同調査(2020)(4) 日本財団:海ごみゼロウィーク (https://uminohi.jp/umigomi/zeroweek/) 本文中で使用した会社名,製品・サービス名は,各社の商標または登録商標である。を回収することができたことをアピールした。11月20日,審査の結果,開発担当の学生たちは最優秀賞「Sea Cleaning賞」を受賞することができた。表彰式の様子を図17に示す。海洋環境団体 Mr.DIVERが取り組む水中清掃活動の効率化を目的に,ダイバーを支援する遠隔操作型舟型協働ロボット「海洋ごみ運搬ロボット」を開発した。半年間に渡り学生たちは福田氏と交流を重ね,紫川水中清掃活動に特化し,ダイバーの安全に配慮したロボットを開発することで,ダイバーニーズを具現化することができた。さらに,ダイバーとロボットの協働作業の様子は報道され,高い評価を受けた。今後も,海洋環境の改善と海洋ごみ問題の啓発のために,Mr.DIVERと共に水中清掃活動を支援する協働ロボットを開発して行きたい。7.海のお掃除ロボコンへの応募と受賞8.おわりに

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