2023年1号「技能と技術」誌311号
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(1)「1. 電気装備実習」についてはTB-10型とPA-28R-201型では機体配線および部品が(1)~(6)まですべて異なっており,訓練教材の変更が必要である。(2)「2. 電子装備実習」についてはTB-10型とPA-28R-201型ではアンテナの配置や操作パネルなどが(1)~(5)まですべて異なっており,またADFが装備されていない代わりにGPSが装備され,訓練教材の変更が必要である。(6) 「無線局の申請と運用」について法的要件であり機種の影響を受けない。(3)「3. 計器装備実習」についてTB-10型はアナログ計器であり,各計器は独立している。PA-28R-201型では計器類が一画面に統合され,センサーからの信号はコンピュータで計算されディスプレイ上に表示される。(1)~(5),(8),(9)で機体配線および部品が異なっており,訓練教材の変更が必要である。(6)「吸引系統」はジャイロ式姿勢指示器や方向指示がPA-28R-201型では装備されておらず,その動力源である「吸引系統」は装備されていない。(7)「磁気コンパス」については方位磁石でありTB-10型とほぼ同じである。C.発動機実習-39-(1)「1. 発動機整備実習」についてはTB-10型とPA-28R-201型ではエンジン型番が一部異なっており,基本設計はほぼ同じだが,補機類に相違から(1)~(4)については訓練教材の一部変更が必要である。(5)「シリンダのトップオーバーホール作業」はエンジン本体の基本設計がほぼ同じであり変更は不要である。(6),(7)については機体マニュアルで作業を行うため変更が必要である。(2)「2. プロペラ整備実習」についてはTB-10型とPA-28R-201型のプロペラおよびガバナーは部品番号が異なるが,ほぼ同じ構造のため(1)~(4)については訓練教材の一部変更が必要で良い。(5),(6),(7)についてはエンジンと同様に機体マニュアルにより作業を行うため変更が必要である。

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