2023年1号「技能と技術」誌311号
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図3 ECからPCへ移行するときの操作(A)図4 ECからPCへ移行するときの操作(B)選定回転数:2700RPMプロペラ羽根角:中間ピッチ出力:140.4HPトルク:273.1ft-lbこの状態を略してPCとする。6.5 ECからPCへ移行するときのレバー操作①プロペラ・レバーを2300RPM(現位置)から2700RPM(フルフォワード)へ操作する。MAPは減少する。実回転数は増加するが2種類の場合が考えられる。(A)プロペラ羽根角の減少に伴う回転負荷の減少により,実回転数が2700RPMに達する。羽根角は低くなるがまだ中間ピッチである。 出力の増減はないと仮定し,MAPの減少推定量は1.3848(400×0.003462)であり,MAPは約17.8in-Hgになると推定する。図3参照(B)同じく回転負荷の減少により実回転数が増加するが,2700RPMに達する前にプロペラ羽根角が低ピッチに達し,それ以上実回転数が上がらない状態である。 例として,実回転数が2600RPMまで増加したところで羽根角が低ピッチに達した場合,出力の増減はないと仮定し,MAPの減少推定量は1.0386(300×0.003462)であり,MAPは約18.2in-Hgになると推定する。図4参照②スロットル・レバーを現位置から前方へ進め最前方(フルスロットル)まで操作する。MAPは増加し22.1in-Hgに達する。実回転数は(A)では2700RPMのまま(B)では2600RPMから増加して2700RPMに達した後2700RPMのままとなる(移行完了)。図3および図4参照-29-6.6 PCからECへ移行するときのレバー操作③スロットル・レバーを最前方(フルスロットル)から手前へ操作し,実回転数が現回転数(2700)と目標回転数(2300)の中間付近2500RPMになるようにする。MAPはかなり減少する。図5および図6参照④プロペラ・レバーをフルフォワードから手前へ操作し,実回転数が2300RPMになるようにする。MAPは増加する。プロペラ羽根角は中間ピッチ。図5および図6参照⑤スロットル・レバーを操作し,MAPが目標の19.2in-Hgに調整する(移行完了)。図5および図6参照

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