2023年1号「技能と技術」誌311号
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表3 生産技術科修了生の進路図8 技能検定(旋盤3級)の課題図9 技能検定の練習風景②シーケンス制御 図7に示すようなシーケンス制御の機器や基本論理回路について習得する。③測定実習 精密測定に欠かせない各種測定器の使用法と精度及び測定技術を習得する。4.3 生産技術科の修了後の進路生産技術科修了生の直近3年間の進路(就職先及び進学先)は表3に示すとおりである。先述のとおり,生産技術科で身に付けることができる技術を生かした金型・機械部品製造業への就職が最も多く,次いで組立て調整・メンテナンス業,CAD設計業と続き,毎年就職率100%を達成している。また,さらに高度な技術を身に付けるために,栃木県小山市にある関東職業能力開発大学校(成田校の本校)応用課程生産機械システム技術科に進学する者も毎年数名いる。4.4 各種技能検定・資格取得へのチャレンジ生産技術科では,技能検定など資格取得を推奨しており,放課後を活用して,旋盤,フライス盤,機械製図CADなどの技能検定のサポートを行っている。また,カリキュラムに盛り込んだガス溶接技能講習やアーク溶接特別教育なども行っている。普通科出身の1年生たちが普通旋盤3級の課題(図8)に取り組む様子を図9に示す。-11-5.1 航空機整備科の教育訓練目標最先端の科学技術を応用する航空整備技術は,航空機を安全に運航させる重要な役割を担っている。そこで,航空機産業分野で働く労働者に求められるのは,航空機整備に必要な知識及び技能・技術を備え,かつ,その技能・技術を活用できる想像力,改善能力を持った人材である7)。航空機整備科では,まず学科目として,電気,電子,材料,力学など整備の基礎科目と機体の仕組み,プロペラに関する原理・構造・性能などの整備の専門科目を学習する。そして実技科目として,板金,計測,ボルトナット締結,ケーブルホースの製作,機体構造の分解・組立て・調整方法,ピストン発動機,プロペラの分解・組立て・調整方法などの整備技術を習得する。これらの知識や整備技術に基づき,二等航空運航5.航空機整備科におけるテクニシャン・エンジニアの育成

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