2022年4号「技能と技術」誌310号
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る(3)。図5 ファン実習装置の圧力測定図6 各制御法による消費電力の比較図7 ダンパ制御のファン入出力特性図8 ダンパ制御のファン効率なお,同図(b)のようにすると,静圧と動圧の和の圧力が生じ,これを全圧[Pa]という。このとき,ファン動力(ファンの機械出力)P[W]は次のように求められる(3)。ここで,有効静圧H[Pa]は,次式により求められまた,ファンの軸動力(ファンの機械入力)Pin[W]は次式により計算できる(3)。今回は,ファンの裕度αを0.3として計算した。本実習装置を用いて,ダンパ制御の場合とインバータ制御の場合の消費電力の比較,および,入出力特性とファン効率の比較を行った。本実習装置の圧力測定の模式図を図5に示す。図5のように,吐出口静圧,および吸込口静圧は,ピトー管(静圧管)に差圧計(TESTO510SET)を取り付けることにより測定する。吐出口動圧は,実習装置既設の風速計により得られた風速値から,式(2)を用いて算出する。また,吸込口動圧は,式(1)に示した連続の式から算出する。消費電力は,実習装置既設のインバータ(三菱製FR-E720-2.2K)とパソコンをUSBケーブル(GT09-C30USB-5P)で接続し,専用ソフトウエア(三菱製FR-Configurator2)のモニタ機能により測定する。図6にダンパ制御(吐出しダンパ)とインバータ-19-4.省エネ効果の検討とファン効率の算出

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