2022年4号「技能と技術」誌310号
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図5 フローチャート図6 全波整流回路図7 今回使用したマイコンボード図8 装置全体写真一方,LEDを消灯する構成となっている。この電圧値2.42Vは通電電流が0.65mAに対応するものである。なお,電源ボタンを押した際の電圧が最初から2.42Vを超えていた場合にはLEDが点灯しないまま,リレーがオフとなる。図6はシャント抵抗の両端にかかっている電圧をマイコンに取り込むための整流回路である。今回は遮断電流に対応する電圧の値を概略検知できれば良いので,全波整流回路で整流を行った。回路はブリッジ状のダイオードとコンデンサーで構成されており,ダイオードの整流作用により,直流に変換されていることを確認した。-8-図7はリレーのトリップを行うマイコンELEGOOUNOR3ControllerBoardの写真である。このマイクロコントローラには14デジタルI/Oピン(6PWM出力),6アナログ入力端子を有している。また,このマイクロコントローラは,電源電圧を5Vとした時,I/Oポートから500mAの出力が可能である。これを直接リレーに接続し,ON・OFF制御を行った。4.3 装置全体写真および動作手順図8は装置全体写真である。図中の左上は動作状態を示すLEDを内蔵したスタートボタン,その右下には電圧計,装置左は回路計である。装置はプルボックスに収められている。筐体の左側に見えるのは二次側の電流計であり,これによって被験者は体感に対応した電流値を読み取ることができる。動作に当たって,被験者はまず配線用遮断器および漏電遮断器のスイッチがオフであり,さらに誘導

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