2022年3号「技能と技術」誌309号
11/42

図7 体験プログラムオンライン実施にあたってのステップオンラインプログラム実施後のアンケートからは,・委託訓練コース(令和3年1月21日~1月22日実施)・導入期の訓練コース(令和3年2月19日実施)・第2回管理・運営コース(令和3年3月10日実施)いずれのコースも,従来の来所型と同じく参考になった旨の評価が得られた。4.3 オンラインのメリットを活用した情報共有オンライン実施した上記プログラムの内,「管理・運営コース」については,従来より専門訓練コースの設置・運営を行っている施設,それらを検討している施設の担当者を対象としている。参加施設間での意見交換や,訓練運営に関する講義をセットにしたプログラムの構成となっており,第1回は7月に所沢校にて従来の来所型でプログラムを実施し,3施設3名の参加となった。当初は多くの参加者が見込まれていたが,来所型でのプログラムでは参加が難しく,いったん予定していた参加を見合わせる声が多く寄せられた。プログラム中の意見交換では,訓練カリキュラムや,訓練生対応に関する話題はもちろんのこと,訓練施設としてコロナウイルス感染症拡大防止への対応について,他施設の取組を知りたいといった声が多く聞かれた。仮にプログラムがオンライン開催であれば,より幅広い参加希望者にプログラム参加の機会を提供できたのではと考え,年度末の3月10日に「第2回管理・運営コース」を追加開催するに至った。コース開催の狙いとしては,・オンライン開催による参加者の増加・第1回管理・運営コースでやむなく参加を辞退した施設に対し,参加の機会を提供する・訓練運営や訓練生への対応,コロナウイルス感染拡大防止に関する施設の対応など,参加者のニーズに基づいた情報共有・意見交換の機会を提供する-9-であった。実施にあたっては以下のステップで取り組むこととした。① 事前のニーズ把握プログラム当日を円滑に進行することを目的に,また限られた時間で各参加者にとって有益な情報共有や意見交換の場面として活用していただくことを目的に,事前のニーズ把握を行うこととした。指導技法普及の中の意見交換や質疑応答で話される内容をテーマ別に分類するとおおよそ次のようになる。・広報や訓練生の募集に関するもの・入所選考,入校選考に関するもの・訓練に関するもの・適応支援(SSTの手法を活用したグループワークや講座等)に関するもの・就職支援に関するもの以上を踏まえて,各施設に対して,体験プログラム参加を通してどのようなことを得たいか,現状の取組や悩み等について,支援のニーズ把握を行った。② プログラムの内容組み立て事前のニーズ把握の結果,各施設からはテーマ別にさまざまな質問や意見が寄せられた。これらを1日のプログラム内容として整理した。さらには年度末に開催する意義として,「本年度の訓練についての振り返り」「次年度以降の訓練について」を大きなテーマとして掲げ,プログラム内容を組み立てた。③ 事前リハーサル各参加者に,プログラム開催1週間前に,オンライン接続確認を含めたリハーサルを行った。所沢校と各参加施設でのオンライン参加用の機器の設定状況やネットワーク状況を双方に把握し,映像・音声の伝達状況などについて,調整できるものはリハー

元のページ  ../index.html#11

このブックを見る