2022年2号「技能と技術」誌308号
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実習中の大中さんせんでした。ただ,創ることは好きだったので,Webデザインとは何だろうから始めて,自分に合っているのか,やりたいことにつながるかを検討してこの学校に入りました。-実際にデザインのソフトを使ってみてどうでしたか?動画の編集ソフトと似ている部分もあるので,取り掛かりやすかったです。別分野だけれども,結構考え方は似ているなと思いました。-次に,「技能と技術」誌の表紙デザインを作り上げていくコンセプト設定やプロセスについてお伺いします。 まずは,「技能と技術」誌をご存じでしたか?勉強不足で申し訳なかったのですが,全然知りませんでした。デザインの先生から「技能と技術」誌のことを教えていただき,初めて知りました。そしてみんなでコンペに申し込んでみませんかとの提案があり,応募させていただきました。-コンペに応募することになり,自分の中でコンセプトを作っていくためにどのような作業(プロセス)を行ったのですか?まずは「技能と技術」誌の説明を先生から聞き,過去の入賞作品を調べました。入賞作品は色んな技術を駆使して表現されていましたので,まだ入学して3カ月足らずの段階だったので心配でした。でも,自分の持っている技術をすべて駆使し,これまでに-37-教えてもらったことを詰め込めたらいいなと思い制作しました。また,「技能と技術」の意味も知らないといけないと考え,その意味を調べていくうちに球体が浮かんできました。その球体は実はキューブでできていて,それが集まって知識になり,技能や技術になっていくことをイメージしました。そして,そのイメージをラフで起こして,パソコンでデザインしていきました。-実際にパソコンで作成していく中で何パターンも作成されたのですか?はい。コントラストのバランスや,風があるような表現にするために,納得いくまで何パターンも作成しました。そして完成した作品を見たときには,自分の中で納得いく作品ができたと感じました。-Webデザインを学び始めて短期間で納得がいくものに仕上げるためには,かなりご苦労があったのではないでしょうか?はい,初めてのコンペでしたので右も左もわからなかったのですが,先生方が熱心に指導してくださいました。本当に先生方のおかげだと思います。-今後はこの受賞をどのように生かしていきますか?この受賞経験を生かして,これからの就職活動にもぜひ役立てていきたいと思います。-次に担任の蒲地先生にもお話を伺いたいと思います。 Webデザイン科について御説明いただけますか?開設して15年程度ですが,大きくデザインと情報系の授業に分かれています。最終的にはwebページをデザインして,コーディングして作り上げていくことを科の目標としています。どちらも学べて自分で一からWebページをカスタマイズしていける人材を育てています。元々,身体障がいの方の科として始まった科だったのですが,現在は障害の種別を問わない科として募集をしています。障害者校でWebデザイン科が設置されているところはあるの

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