2022年2号「技能と技術」誌308号
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図6-2 広報用リーフレット図6-3 入校年度別当校応募者数と女子の割合の目に留まるよう作成。また記事内容と投稿時期に時差が生じないよう,タイムリーな発信を心掛けている。このような広報活動の効果もあり,女子会開始以降の令和2年度入校の応募者数をみると,応募者の女子割合は前年より8.4ポイント増加し15.4%となった。(図6-3)応募者数にも女子会の効果がみえる。今後も女子会やその情報発信を継続していくことで,ますますの応募者の増加が期待できる。-22-女子会は学生に対してさまざまな交流を提供する場で,満足度の高い学校生活が送れるよう学校生活支援を行うだけでなく,就労意識および職業観の形成においても大きな役割を果たしていることが確認できた。7.1 働くことについて考える建設業協会との女性交流会は「働くこと」の意識づけの場となった。企業参加者との交流を通して,目標をもって働く姿や仕事のやりがい,また業務の流れや組織の中で担う役割などを知ることで,学生は将来社会に出て自分が「どのように働くのか」を具体的にイメージできた。また,会社説明会や面接の場では聞きたくても聞けない疑問や不安を解消できた。実際に働く人の声は,現実味を持った言葉として学生に届くためその影響力は大きく,特に学生が自身の職業生活を考える就職活動初期の段階においては,企業参加者が学生にとって「働く女性」のロールモデルとなるだろう。学生はこの存在によって,より明確に「働くこと」について考えられるようになり,自身の将来に向かう道筋を見つけることができる。7.2 女性の就労のあり方を知るさらに就職活動が進むと,女子学生は自身のキャリアプランを描いていくと,ライフイベントによって生じるさまざまな不安に直面することになる。そ7.総括

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