2022年2号「技能と技術」誌308号
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写真6-2 当校Facebook写真6-3 山陰中央新報 2021年3月1日結婚や出産といったライフイベントが自分のキャリアにどう影響するか,事務職が企業の中でどのような役割を果たしているか,転職経験者に対しては,建設業に転職したメリットや転職の経緯,また仕事と私生活のバランスなど,具体的な内容で,学生がこれまで本当に知りたかったがなかなか聞ける場がなかったような質問が多く出ていた。企業参加者の皆さんは,学生のさまざまな質問に対して,優しくまた本音で回答していただいた。皆さんが生き生きとした表情で,楽しそうに「働くこと」についてお話しされる姿を見て,学生たちは建設業界で働くことに対する魅力を感じ,同時に,就職に対する不安の解消につながったようだ。企業参加者から「自分が学生のときにこういう交流会があれば,就職活動のとき迷わなかったのに」との感想もあり,本交流会が充実した内容であったことがうかがえた。(4)情報発信本交流会の様子は,当校のSNSで情報発信するだけでなく,マスメディアや江津市役所から取材を受け,新聞にとりあげられた。(写真6-2,3)女子会の取り組みを県内外や地域に広く知らせることができた。-19-(5)アンケート結果回答者14名(建設業協会 8名,学生 6名)① 今回の交流会の感想について全回答者から有意義な時間だったと好評であった。学生は,話しやすく聞きやすい雰囲気の中で,社会人の方から働くことについてのリアルな話を聞くことができたようだ。「就職後のイメージが持てた。」や「仕事に対する意識が良いほうへ変化した。」との感想から,将来の職業生活を具体的にイメージでき,交流会が仕事に対する意識づけの場になったことがわかる。企業参加者には,学生が積極的に質問する姿や,将来についていろいろと考えている姿に好印象を持っていただいた。「建設業界に女性が増えるのはとてもうれしく思う」や「一人でも多く一緒に江津市で働けたら良いと思う」という学生へ期待する声もあった。また入社3年目の若手社員は,建設業界内の先輩の話から「自分自身いろいろと学ばせてもらった」と,建設業で働く女性社員同士の交流の場としても有意義だったことがわかる。② 今回の課題について企業参加者ほとんどの方が「時間が短かった」としている。今回は学生からの質問に回答してもらう形式だったため,もう少し時間に余裕があれば「もっと深い話ができた」や「学生へ質問したかった」との声があるように,企業側の声を伝える時間をとることができ,内容の充実が図れたと考えられる。学生は,交流会の時間について全員が「ちょうどよい」と回答していたが,一方で「もう少し知りたいことがある」や「参加者全体で話を聞く時間が

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