写真5-5 メーキャップ講座写真5-6 女性交流会図6-1 女子会の効果－17－5.3 職業意識向上のための企画学生から上がった要望をもとに，就職活動および就職後に向けた準備として企画されたメーキャップ講座（写真5-5）では，自分の印象をよくするメークを学んだ。学生が生き生きとした表情で，積極的に参加して楽しむ様子が見られた。令和2年度には，地元建設業協会と合同での女性交流会を実施し，就活のことや建設業界で働くこと，結婚・出産による働き方の変化，仕事以外の過ごし方等，多くの質問にざっくばらんに答えていただいた。（写真5-6）これまでに開催された女子会によってもたらされた効果について整理すると，働くことや働き方などを学生自ら考え選択できるよう職業観や就労意識を形成すること，学生同士や職員，また地域と交流を持つことで安心した学校生活が送れること，学びやすい環境を整備することの3つに大別できる。（図6-1）そして，これらの効果が相互に影響しあうことよって，学生の不安解消および女子学生の応募拡大につながっている。〈職業観，就労意識の形成〉6.１ 就職支援履歴書等の書類の書き方や，面接指導などの基本的な就職支援は，学校行事として全学生を対象に行っているため，女子会では独自の企画を実施した。その一つが学生要望の「メーキャップ講座」である。社会人として仕事をする上で，自分が周囲の人に与える印象は重要であることを認識し，メークのポイントについて学んだ。就職活動および就職後に向けた準備になったことに加えて，今まで化粧をしていなかった学生が翌日から化粧をして登校し，以前よりも明るい表情を見せることが増えるなど，学生の意識や学校生活にも変化が見られた。また，社会人と交流できる機会としても意味があり，地元企業から派遣された講師と接し，先輩社会人の姿をみることで，その振る舞いや言葉遣いなど，学生と社会人との違いを体感できる場となった。今後は「社会人としての服装やオフィスカジュアルについて知りたい」や「カラーコーディネートを教えてほしい」などの要望が上がっている。6.２ 職業意識の向上やりたいことが明確で，率先して就職活を進められる学生は少なく，多くの学生は自分が何をしたいかわからない，やりたいことはあるけど自分にできるのか不安といった状態でなかなか就職活動の一歩を踏み出せないでいる。そこで，社会人との交流を通じて，学生が具体的に働くことについて考えることができる場として，江津市建設業協会との女性交流会を実施した。6．女子会の効果
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