2022年2号「技能と技術」誌308号
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写真3-1 SNSによる情報発信写真3-2 高校進路指導担当者へ女子会の紹介キやおいしいお菓子を前にすると場が和み自然と会話が生まれる。中には写真を撮ってSNSに投稿する学生もいて,学生自身が女子会広報の役割を担ってくれるというメリットも生まれる。参加者は女子学生と女性職員としているが,実施にあたっては,全職員へ女子会実施案内のメールを送信し,性別を問わず業務に支障のない範囲での参加を呼び掛けている。ピザ窯の火起こしがうまくいかない時は,アウトドアの得意な男性職員に手伝ってもらったり,女性アルバイト職員の方が多く参加した回では,女子トークがいつも以上に盛り上がったりなど,これまでも多くの職員が参加してきた。女子会の実施状況はマスコミやSNS,学校情報誌等を通じて随時情報発信したり,高校生向けの進路ガイダンスや学校紹介,オープンキャンパスなど外部に向けた学校紹介の際に女子会の説明を行うなど,より多くの方に広く知っていただく取り組みを行っている。-15-発足当初は,初回は学務援助課が事務局となって実施することが決まっているのみで,その後については未定だった。願わくは学生が自主的に女子会を企画し,運営してくれる体制にしたいところであったが,学生は学校が実施してくれるものという意識が強く,学生主体の体制作りは難しかった。学生たちに女子会運営の負担がかかり過ぎると,女子会の必要性すら否定されることも危惧され,本来の目的である満足度向上や学校生活の支援が十分に行き届かなくなっては本末転倒である。そのため学生主体の体制づくりを強く進められなかった。女子会で集まることが楽しい,そしてもっと楽しいことを自分たちで企画したいと思ってもらえるだけのメリットを提示できなかったことは反省点である。また女子会開始当初は,職員側の役割や体制も明確ではなかったため,職員同士の意思統一や連携が不足している面も多々あり,実施体制が万全に整った状態であるとは言いにくかった。令和2年度に女子会は当校の事業として職員が実施するものと整理され,現在女子会担当職員が,必要に応じて他の職員の協力を得ながら,企画・運営を行っている。平成30年度から令和3年7月現在までに計15回の女子会を実施している。(表5-1)女子会は,学生が勉強の合間にリラックスできる時間となっており,参加が義務ではないにも関わらず,学生の平均参加率は82.4%と高く,多くの学生に参加してもらったことがわかる。参加率が半分程度の回は,女子会開催の周知不足および授業担当者との調整不足が原因で女子会と振替授業の日程が重複したためである。5.1 顔合わせ会,送別会年度当初は,学生同士および学生と職員の顔合わせとして茶話会を実施。毎年,趣味やアルバイトなど日常生活のこと,授業や学校生活についてなど,4.女子会の実施体制5.女子会の開催状況

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