2022年2号「技能と技術」誌308号
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図12 作成したリーフレットて図12に示すリーフレットの作成を行った。コンセプトは「独立して企業できる」と「女性が活躍できる」の2点とした。独立までのプロセスや,女性の求職者にも興味を持ってもらえるように,どのような業務を行っているのかといった内容を掲載した。リーフレットは,県内ハローワーク(6カ所),ふくい若者サポートステション,ふくいジョブステーション,ふくい女性活躍支援センターに専用ラックを設置している。このリーフレットについては,この1回のみではなく継続的に作成していくこととしている。第2弾は「若手社員の活躍」「ポリテクセンター修了生の活躍」の掲載を考えて企業との調整を進めている。リーフレットの効果としては,当センターの訓練生募集をメインにした内容とせず,電気工事業の仕事の魅力を全面に打ち出したことにより,求職者へ電気工事業の将来性や,やりがいを訴求できたと考えている。模擬家屋を訓練に取り入れただけでなく,この取組も訓練生の応募に多大なる好影響を及ぼしたと考えられる。-11-4-2. 電気工事業を営む事業所を講師とした個別図13に個別企業説明会の様子を示す。当センターの訓練生(電気設備技術科およびビル管理技術科の2科)を対象に令和3年度から「個別企業説明会」を実施することとした。電気工事業を営む事業所を講師とし,2週間に一社のペースで実施している。求人内容の説明だけではなく,電気工事業の魅力,仕事のやりがい,実際の現場での仕事の詳細についてきめ細かく,説明していただいている。図14に現場見学会の様子を示す。「個別企業説明会」で説明していただいた企業の現場見学も実施している。実際に見学ができることで就職する前に仕事のイメージや会社の雰囲気をさらにつかむことができる。令和3年度の5月から実施し始めたばかりで,まだ訓練生の就職まではつながっていないが,実施後の訓練生の声を聴くと「電気工事業は生活に欠くことのできない仕事である」「福井に光を届ける仕事という現場の方の言葉に感銘を受けた」「会社を実際に見られるのでとても参考になる」「実際に働いている方の様子も見られるのでイメージしやすくなる」など,とても良いという意見が出ている。また,企業側からも「当センターを知らなかったので,このような機会をいただけて良かった」「意外と実践的なことをやっていてびっくりした」など訓練生同様に意見もいただいている。デュアル訓練の特徴は企業実習で仕事の魅力を理解し,実際の現場を把握することにある。また,訓練生と企業側が相思相愛であれば,そのまま,就職につながるメリットがある。当センターの電気設備技術科では,企業実習の代わりとして,福井県電気工事工業組合と共同で個別企業説明会と見学会を開催することにより,企業実習と同等の効果を実現した。求人についてのみを語るのではなく,仕事の魅力や現場の実際を語って,見学させていただくことにより,訓練効果に好影響を与えている。企業説明会と現場見学会の実施

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