2021年4号「技能と技術」誌306号
9/32

-7-3.2 技能五輪全国大会への参加を通じた若年技能者の育成弊社は,技術・技能の継承とさらなるレベルアップの新たな取組みとして2012年から技能五輪への参加について検討を行い,2014年に開催された第52回技能五輪全国大会にて「工場電気設備職種」で初出場を果たして以来,本年度まで延べ9名を「工場電気設備職種」にて全国大会へ選手を送り出しています。また2015年からは新たに「構造物鉄工職種」にも挑戦し,2016年の第54回技能五輪全国大会から現在まで6年連続で選手を送り出しています。参加して数年間は思うような結果が出せずにいましたが,昨年開催されました第58回技能五輪全国大会では,「工場電気設備職種」において平野篤選手が念願でありました全国大会入賞を果たし,これまでのさまざまな取組みが成果として現れるとともに関係者の地道な努力が報われた結果を出すことができました。本年度も「工場電気設備職種」「構造物鉄工職種」それぞれに1名ずつ選手を送り出し,金賞を目指して日々の訓練で技能に磨きをかけています。以下に弊社の技能五輪への取組みの概要についてご説明させていただきます。3.2.1 大会に参加する目的(1)人財育成技能五輪に挑戦することによって,若年層にやる気と目標を与え,最先端の技術・技能および知識を習得するとともに,作業効率化に向けた改善提案など自ら考える力を養いながら安全管理・品質管理意識の向上を図っている。(2)企業価値向上技能五輪を通じて技術・技能の会社であることをPRするとともに,五輪選手の高度な技術・技能を公開することで優秀な人財の確保を図る。3.2.2 取組み事例(1)取組み経過と大会出場履歴

元のページ  ../index.html#9

このブックを見る