2021年4号「技能と技術」誌306号
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図4 デザインワークの様子図5 平成26年度総合制作実習成果物図6 作業の様子図7 除幕式の様子-3-4.2 制作令和元年10月から1カ月半かけて制作を行った。グループに分けて各パーツを制作させることにより,それぞれが行う作業内容を明確にし,それに掛かる工程までをわかりやすく見える化し,作業の効率化をはかった。それにより,各パーツに責任を持たせ,完成度を高めることを念頭に計画した。作業は,木工機械,電動工具,手工具から塗装まで家具製作における作業内容と同じである。(図6)土台においては,県産材を使用するとともに,2019年の林業体験において学生が間伐したスギの丸太を使用している。また,ディスプレーは,電子情報技術科に協力いただき,日数以外に写真や文字等も表示できるカウントダウンボードが完成した。4.3 成果2019年11月13日,島根県庁で大会200日前イベントとして除幕式が開催された。(図7)会場には島根県副知事をはじめ,多くの関係者が見守る中盛大に行われた。その様子はテレビや新聞等,複数のメディアに取り上げられ,全国植樹祭や当校のPRに貢献した。除幕式後は,島根県庁以外に松江駅や出雲市駅等の主要駅,ショッピングモールや各種イベント会場にも展示された。その後,新型コロナウイルス感染拡大に伴い大会が延期となり,1年間使用が伸びることになった。カウントダウンをディスプレーにしていたことで,この事態に対して柔軟に対応することができた。ウエルカムボードは,大会当日県内外からの参加者を会場に迎え入れ,記念写真の撮影場所となるバックボードでもある。制作条件として,県産材を使用すること,設置場所の関係により幅4m,高さ3m以内の大きさであること,大会数日前に現地での組み立てと設置を1日で行うこと等があげられた。その他にも,会場までの運搬や,風や雨対策も講ずる必要があった。5.1 デザインワーク2020年冬季,カウントダウンボードを制作した学生たちでアイデアを出し合った。コンセプトはカウントダウンボードと同じく大会テーマとし,統一感をはかることにした。デザインワークについては,カウントダウンボードと同様である。5.ウエルカムボード

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