2021年3号「技能と技術」誌305号
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図3図4-13-職活動への意欲を高めていく。3.3. 就職支援セミナー校生活に慣れてきた6月に毎年開催している。企業の人事担当者からは,企業概要の説明,就職の心構え,採用にあたってのポイント等を講演いただく。校の修了生からは校生活の思い出,訓練の状況や自身の就職活動を振り返っての話等,具体的な話が聞けるとともに,先輩社員として会社での様子なども聞くことができ,就職がより身近に感じられる,またとない機会で,生徒は真剣な表情で受講している。3.4. 四者面談「四者面談」は就職活動を始めるにあたり,生徒,ハローワーク職員,職業訓練指導員,就職担当職員の四者が共通の認識を持ち,スムーズに就職活動を支援できるよう,入校後約3カ月の時点で実施している。生徒は図4の「キャリアシート」の作成に取り掛3.1. 校長と語る会訓練生活が始まり,約1カ月経過したころ,校の管理職と生徒が懇談する「校長と語る会」を実施している。まず,管理職から自己紹介が行われ,生徒がリラックスしたところで,今度は生徒から校生活の感想や将来についての希望を順番に話していく。希望者だけが話すのではなく,クラス全員が話すとともに管理職からは簡単な質問もされ,生徒はそれにこたえていく。比較的ざっくばらんに懇談しながらも,企業の面接を踏まえた練習の場として大切な意味を持つ。用意した自分の考えだけでなく,その場でのやり取りを経験し,生徒は少しずつコミュニケーションの取り方を学んでいく。3.2. 就職ガイダンス「校長と語る会」と前後して,生徒全員が一堂に会して就職活動の心構え,準備,校の就職支援の概要の説明を受ける「就職ガイダンス」が行われる。ガイダンスはスライドや図3の『就職のしおり』を使用して就職担当の職員がわかりやすく詳細に説明していく。『就職のしおり』は就職担当職員で内容を検討し,生徒に適切な情報を届けられるよう毎年改定している。令和3年度は,最近増えてきたオンライン面接についての心得を新たに掲載した。「就職ガイダンス」を終えると生徒は,さらに就

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