2021年3号「技能と技術」誌305号
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図1図2東京障害者職業能力開発校は,一般の職業能力開発センター(校)で職業訓練を受けることが困難な障害者を対象として就職に向けた職業訓練を行う施設である。武蔵野の面影が残る緑多い東京都小平市に位置し,今年で開設73年目である。身体,知的,精神・発達等さまざまな障害を持つ,高校・特別支援校を卒業したばかりの18歳から60代の生徒が,3カ月,6カ月,1年の期間,就職を目指して訓練を受講している。年齢,経歴,障害の種類や程度もまちまちな生徒が在籍するため,就職活動も一人一人の生徒に合ったきめ細かい支援ができるよう,日々研さんを重ねながら取り組んでいる。-12-当校の指導・支援体制は図1のように,生徒一人に対して訓練指導,生活指導,就職支援それぞれにおいて専門職員が連携し行っている。さらに,訓練を受講し技能を身に着け就職に導くためには,主治医,家族,地元の就労支援機関との連携も重要なポイントとなっている。今回は,特に当校の就職支援についてご紹介する。図2は1年コースの入校から修了までの流れを図示したものである。入校するとすぐに「入校ガイダンス」があり,校での訓練や生活について詳しく説明される。そして,日々の訓練に慣れてきたころから徐々に就職に関する行事が実施される。それぞれの行事を簡単に説明していく。1.はじめに2.指導・支援体制3.入校から修了までの流れ東京障害者職業能力開発校における就職支援について東京障害者職業能力開発校 就職・生活指導担当課長代理 椎谷 郁子

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