2021年2号「技能と技術」誌304号
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図1 システム全体図国内外で推し進められている第4次産業革命の進展が身の回りでは感じ取れているでしょうか?またその中でもデータの収集・蓄積・検証・改善といったことを主導的に行える人はどれだけいるでしょうか?第4次産業革命に対応した人材を早期に育成するため「ランプ状況取得表示システム」(以下システム)とシステムユニットを組み合わせ,展開の仕方を提示しております。またランプ状況取得表示システムは生産現場では古い機械のデータを集める際に「ランプの状況を取得」をしています。ランプの状況をサーバーに蓄積し見える化を行い,稼働時間の改善につなげています。提示するシステムでは「ランプの状況を取得→記録→表示」といった内容を習得できるとともに,工場や生産現場での活用性を重視しております。システムを活用した具体的展開について記述させていただき,今後の教材開発や人材育成に取り組んでいただけたら幸いです。-7-青森職業能力開発短期大学校 市川 拓実※前 富山職業能力開発促進センター富山職業訓練支援センターではスマート生産サポート科(募集科名:IoT生産システム科)が2019年より始まっております。受講生の興味関心がIoTという単語とプログラミングを学べるということで入所率は2021年4月現在(立ち上げから3期連続)で100%を維持しております。訓練コースの最終課題として受講生に自身が作成してみたいものを作成し,システム構成やプログラム言語の選択,サーバーとの通信などを学んでいきます。その際に何種類かIoTに関係した課題をこちらから提示する1つとしてシステムを用意しました。システムのコンセ1.はじめに2.システムを作製した背景令和2年度職業訓練教材コンクール 厚生労働大臣賞(入選)受賞ランプ状況取得表示システムと適応方法を使用した具体的展開について

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