2021年2号「技能と技術」誌304号
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※出典:宮城県産業人材対策課ホームページより    「高等技術専門校再編整備基本計画」-27-再編整備基本計画の概要人材育成関係イメージ図(各機関別)現在,県内には5つの高等技術専門校がありますが,少子化などの影響もあり,入学生が定員に満たない科も少なくありません。企業においては事業の高度化・複雑化が進み,求める人材も幅広く柔軟に対応できる能力,および高度でより実践的な技能・知識を持つ技能者へと変化してきています。そこで本県では,富県躍進を担う産業界の需要に応える人材の育成を目指すとともに,修了生がものづくり企業の技術を底上げするリーダーとなって活躍できるような技能を習得する魅力溢あふれる高等技術専門校像を示し,抜本的な再編整備を推進するため,その基本となる計画を策定することとなりました。計画期間は令和3年度から令和10年度までとし,1校に訓練科を集約します。訓練科については,以下のように整理される予定で話し合いが進められています。また,高等技術専門校と民間教育機関や職業能力開発促進センター(ポリテクセンター)等の職業訓練機関との関係については,それぞれの強みや特徴を踏まえ,職業能力開発分野における適切な役割分担を行います。人材育成の対象は,主に高校新規高卒者と離職者・求職者等であり,学生が将来的にものづくり企業の現場の職長(グループリーダー)や最前線の技術作業員となって活躍できるよう職業訓練を実施します。新設校は令和10年4月の開校を目指し,1校に集約したことで日本でも有数の高等技術専門校になったと言われるよう,邁進してまいります。当校の学生の大半は,自分が就きたい将来の職業に夢を持って入学してきますが,中にはものづくりが好きでも,職業にどう生かせばいいのかわからず,それを知るために入学する学生もいます。私たち指導員は,そんな学生たちが技能と自信を身につけ,企業にとって欠かせない財産,「人財」となるよう導いていくことが責務であり,これからも努力していこうと思います。5.再編計画6.おわりに

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