2021年2号「技能と技術」誌304号
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気仙沼大島大橋(愛称:鶴亀大橋)大崎高等技術専門校 校舎木の家づくり科 指導員 梅津 美千代宮城県では,東日本大震災の発生から今年で10年となる節目の年を迎えました。津波による甚大な被害を受けながらも,県民の復興への願いがひとつとなり,国や他県からの協力も得ながら歩んできた10年です。震災以前の賑にぎわいを取り戻すにはまだ年数を要する地域もありますが,復興のシンボルとして整備された「気仙沼大島大橋」や「三陸沿岸道」,内陸と沿岸を結ぶ幹線道路が次々と開通しています。大崎高等技術専門校の所在地である大崎市の古川地区は,本県北部地域の商業・サービス業の拠点であり,また県都仙台市へのアクセスもよく通勤圏にもなっているため, 観光や地域産業のますますの発展に期待も高まっています。-22-当校は東北新幹線古川駅から,在来線で西へ一駅の場所に位置します。昭和35年に当時の古川市長から県への陳情と請願があり,県経済長期計画の一環として,昭和37年に宮城県古川職業訓練所として新設された職業訓練施設です。当初は自動車整備科とブロック建築科が開設され,「正しく」「強く」「明るく」という校訓を基に,人間性豊かな職業人を育成することを目的として取り組んできました。昭和38年以降は,電工科,建築科,塗装科,OA経理科,金属加工科,高齢者職業訓練の造園科,表具科などが開設され変遷を経て,現在の宮城県立大崎高等技術専門校へと成り立っています。訓練は普通課程と,短期課程の施設内・施設外訓練があり,これまでに普通課程では約2,800名,短1.はじめに2.本校概要宮城県立大崎高等技術専門校〜才能(チカラ)を技能(ワザ)に換える〜

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