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図7 天井クレーンバックアップデータ例図8 上方からの作業様子図9 安全性・効率性比較表図10 ハインリッヒの法則<参考文献>故を予見したときには,視覚(方向表示機),音声(警報ブザー)などで危険を知らせることができて事故の予兆を捉え未然に防ぐことが出来るかもしれません。また,得られたバックアップデータによりもっと作業効率を上げることができる最適な走行経路をバックアップデータにより数値的に解析でき,安全・高効率化の両面から最適な工場レイアウトが出来ると考えます。図8のように走行情報のバックアップに加え天井クレーンの上方からの映像も記録することでさらなる安全対策となります。図9はzen安全システムを導入している実際の工場にてどのくらい作業時間を削減できたか,安全性が向上したかを数値化したものです。例えば危険操作回数が年間431,640回とすると,単純な繰り返し作業において人は100回に1回に間違える確率があります[3]。その法則によると図9によるヒヤリハット数は4,316回発生することになり,図10のハインリッヒの法則により軽微な事故は417回,重大事故が起こる回数は14回算出することがで-16-[1] 日本クレーン協会:「クレーン年鑑」[2] 日本クレーン協会:「クレーン災害事例」 [3] 笠原秀樹:「ヒューマン・エラーとのつきあいかた」,2007http://www.cranenet.or.jp/き極めて危険です。その天井クレーンに伴うヒヤリハット,軽微な事故,重大事故をzen安全システムの3つの手段により労災事故ゼロを目指します。当社はIoTを活用し,天井クレーンのトータル制御システムを開発し,「ハードがソフトにより進化」,「ソフトがハードにより進化」と絶え間なく繰り返され進化成長する天井クレーン総合システムを完成し,天井クレーンに関する労災事故ゼロを目指します。3.おわりに

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