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写真4 平成29年度の講習会<参考文献>表2に,平成30年度の高校生ものづくりコンテストに関連する支援業務を一覧で示す。5.1 電子回路組立部門対策講習会今年度開催予定の電子回路組立部門対策講習会は,来年度の高校生ものづくりコンテストに参加予定の高校1・2年生が対象である。講習内容は,はんだ付けのやり方とそのノウハウについて,プログラミングについては基本的なI/O制御から競技会で使用する入出力機器の制御方法までを実施する予定である。この講習を機に次年度の競技会に出場する上での技術を身につけ,自ら取り組んでいく姿勢を持ちがんばってほしい。写真4は,昨年度の講習会の風景である。高校生ものづくりコンテストに出場している常連校だけでなく,初めてもしくは長らく出場していなかった高校の生徒,指導の先生も参加しており,活気あふれる講習会となった。これをきっかけに平成30年度の高校生ものづくりコンテスト電子回路組立部門に出場した競技者が17名と過去最高の人数となった。5.2 ポリテックビジョン2019 制御プログラミング競技会中国能開大では,魅力ある大学校を目指す目的でプロジェクトを複数立ち上げ,全職員が一丸となり遂行している。その中で今年度は,ものづくり挑戦型プロジェクトが発足され,主にポリテックビジョン2019で開催する競技会を検討してきた。参加者は校内の学生だけでなく,企業や高校生も含めた大会にすることで,ポリテックビジョンをより活気ある行事にし,最終的に中国能開大の応募者増加,就職-14-[1] 岡山県高等学校工業教育協会電気系部会:平成30年度高校生ものづくりコンテスト 岡山県大会 電子回路組立部門 競技課題.先企業の拡大を狙っている。検討の結果,以下の3つの競技会を開催することにしている。・全日本製造業コマ対戦(機械系)・サッカーロボット競技会(電気・電子情報系)・制御プログラミング競技会(電子情報系)今回初めて企画した「制御プログラミング競技会」は対象が高校生のみで,内容は高校生ものづくりコンテストの課題に合わせたプログラミングに特化した。大きな目的は参加する高校生が中国能開大に興味を持ってもらい進学先の一つとして考えてもらうことであるが,大会の趣旨としては5月に開催される高校生ものづくりコンテスト岡山県大会の前哨戦として取り組んでほしいこと,この大会でプログラミング技術をより向上させてほしいことである。11月ごろから電気系部会の先生方に声を掛け,参加者を確保していく予定である。これまで高校生ものづくりコンテストの競技会に出題する課題作成・審査員や指導担当の先生を対象とした講習会を続けてきたことから,中国能開大と岡山県内の工業高校との信頼関係が強くなってきたことを実感している。具体的には,毎年各工業高校から中国能開大の受験者が数名いることや,競技会に参加した高校生が中国能開大に入学した実績もある。特にポリテックビジョン2019で実施する予定の高校生ものづくりコンテスト準拠の制御プログラミング競技会は,昨年度中国能開大から提案して説明を重ねたことで実現までこぎつけることができた。今後に関しては,まず今年度の制御プログラミング競技会に参加する高校生が満足できる内容にして,毎年恒例の行事にしていきたい。また,高校生ものづくりコンテストをはじめとした高大連携事業を活性化させていくことで,中国能開大の志願者が増加していくことを期待している。6.まとめ

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