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表1 ショートカットキー表2 訓令式ローマ字一覧表(一部抜粋)表3 指と打鍵キーの対応ショートカットキーによる編集方法を積極的に活用することで,文章入力以外の作業時間を短縮することになり,文章入力のスピードアップにつながる。そのために,ショートカットキーで利用するキーの組み合わせを覚えるための入力練習が必要である。3.1 吉備職リハからのアプローチ吉備職リハの入力練習で使う文章の特性について,入力練習で使用している文章入力問題の頻出文字の傾向を調べた。入力問題は,「公益社団法人全国経理教育協会 文書処理能力検定(ワープロ)」を利用した。調査対象は,検定の第69回から第76回までの計8回のそれぞれ1級から4級までの入力問題全32回分とした。入力問題は,漢字,ひらがな,カタカナ,数字を含み,4級200文字,3級300文字,2級500文字,1級700文字の文章である。3.1.1 集計方法入力問題をローマ字に変換し,AからZまでの出現回数を集計した。なお,ローマ字の変換については,打鍵数が少ない表2に示すような訓令式を採用した。また,タイピング練習ソフトでは,AからZまでのキーを表3に示すように左右の指に割り当てている。したがって,この割り当てに対応して左小指から順番にAからZまでの出現回数の集計を文字分布の集計結果として整理した。数字入力については,キーボードのテンキーを使用する場合とそうでない場合で,入力条件が異なる-18-ことから数字キーについては集計に含めないことにした。3.1.2 結果表4に,1級から4級までの入力問題の原文の文字数とローマ字入力後の平均文字数を比較した結果を示す。ローマ字入力後の平均文字数は,原文の文字数のほぼ2倍程度になっていることがわかった。各級毎で,第69回から第76回の8回分の文章の文字数に対するAからZまでの文字数の割合を平均した結果を図1に示す。左小指のAの文字数が最も多いことから,左小指で多く打鍵することがわかる。また,右示指N,U,右中指I,右薬指Oの文字数も多いことがわかる。各検定級共に,文字分布の割合が一致しており,どの検定級においても入力頻度の高いキーは同じである。3.タッチタイピングメソッドのアプローチ

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