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表1 基本属性(人)図2 講義での支援図1 読む手段図3 実技での支援表2 障害分類別 理療免許取得状況(人)名であり,補助的に録音物の使用12名であった(図1)。聞く話す手段では,90%以上が音声使用であった。さらに,身体障害者手帳の等級,見え方,聴こえ方の状況などから,盲ろうを障害程度に分類した結果,弱視難聴41名(68%),全盲難聴15名(25%),弱視ろう4名(7%)で全盲ろうは0名であった。4.3 授業での支援実態について講義での支援は,見やすい,聴きやすい席16件,プリント配布や聴きやすい音声教材などの副教材の提供が37件と多く,次いで,拡大読書器などの支援機器の貸し出し13件,ICT機器の活用9件などであった(図2)。また,自由記載では,ホワイトボードの使用や1対1での個別支援など多岐にわたった。実技での支援は,特になしと回答したのが40件と最も多く,次いでマイクの使用9件,補助教員の-13-配置6件,支援者の同席1件などであった(図3)。また,自由記載において,施術については特別の配慮はしていないとの回答が多くみられた。4.4 理療師免許取得状況について理療師免許取得では,あん摩マッサージ指圧師(以下,「あマ指師」という。)免許取得が51名(85%),はり師・きゅう師課程45名中,はり師免許取得者28名(62%),きゅう師免許取得者26名(58%)であった。さらに,障害程度分類では,あマ指師免許取得は,弱視ろう者2名,全盲難聴者11名,弱視難聴者38名の51名が取得していた。また,はり師免許取得は,全盲難聴者4名,弱視難聴者24名の28名が取得しており,きゅう師免許取得は,全盲難聴者3名,弱視難聴者23名の26名であった(表2)。あマ指師免許取得においては,障害程度に関わらず高い割合で取得できていた。4.5 理療就労の状況について理療就労は,51名中45名(88%)であった。その内訳は,あマ指師の就労が32名(71%),理療師での就労が13名(29%)であった。さらに,障害程

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