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<引用文献・参考文献>一般科で同じ目標を持つグループとして訓練を行ったことで,さまざまな喜びの笑みが出るようになりました。訓練でお互いがお互いに影響する「おもしろかった」「認められた」の好循環が生み出せたのはグループの力です。障害特性として不安やコミュニケーションの苦手さを抱えている場合があります。このため,グループワーク形式の訓練には抵抗感や能力差が出やすいものです。しかし,障害への配慮を行ったグループワークによって批判をさけ,よい点を認め合う方法を用い,グループだからこそ,新しい人間関係が生まれたことは,一つの訓練の方法として今後もテーマを変えての応用が利くのではないかと考えます。職域開発科ではなく身体障害者も共に学ぶ一般科においての試みが,成果を上げていることは他でも良い手引書となるとの評価を受けました。実践的でコミュニケーション力を養う方法として有効で,グループワークでの注意点を示しており,有効性が高いということで,発達障害の特性に応じたグループワークの進め方を具体的に述べたことが評価につながりました。また,効果についても発達障害者に限らず一般的なグループワークにも活用できる内容として,対人関係やコミュニケーションの障害を持つ訓練生に対し,グループワーク形式の訓練が有効であることに驚きを感じてうけとっていただけました。本稿はこの掲載紙面の都合上,できるだけコンパクトにするため理論的背景はそのままに,実施方法等を省略し編集しなおしたものです。これは,グループワーク実施上のコンセプトをご理解いただいたうえで,改めて受賞論文を読み返していただき,諸先生のアレンジのうえグループワークにチャレンジしていただければと考えたからです。受賞論文は職業能力開発総合大学校基盤整備セン-10-1) 文部科学省中央教育審議会答申 | 「新たな未来を築くための大学教育の質的転換に向けて~生涯学び続け,主体的に考える力を育成する大学へ~」2012/8/28 p.9: http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/1325047.htm2) 文部科学省中央教育審議会の特別支援教育の在り方に関する特別委員会(第3回) 配付資料の資料3 | 合理的配慮について別紙2 「合理的配慮」の例 2010/9: http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/044/attach/1297377.htm3) 厚生労働省 | 合理的配慮指針(概要)p.2: http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11600000-Shokugyouanteikyoku/0000083347.pdf4) TEACCHプログラムの概要 | 自閉症ガイド: http://jihei.health-ask.net/curative-medicine/curative3/5) 厚生労働省 | 合理的配慮指針事例集 pp.56-76: http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11600000-Shokugyouanteikyoku/0000093954.pdfターの下記URLに公開されていますので,ぜひご活用ください。http://www.tetras.uitec.jeed.or.jp/news/2017/03237.講評を受けて8.おわりに

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