2/2018
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図12 測定したパルス波図13 図12のパルス波の拡大図14 電気柵本器図15 バッテリー電源による出力図13は,図12の測定したパルス波の拡大図である。この図では縦軸が1メモリあたり1000Vを示しており,出力が約4000Vであることがわかる。横軸は1メモリあたり0.001秒を表しており,通電時間が0.01秒以下であることがわかる。この二つの測定結果により,安全面に考慮した電気柵のパルス発振機能が実現できたといえる。4.4 完成後の実験完成した回路に太陽光パネルや充電コントローラ,バッテリーを接続し,動作確認を行った。図14に完成した電気柵本器を,図15に測定した波形を示す。昼夜判別機能の実験では,センサー部分を明かりと遮断するため,覆いで包んだ。この状態(夜間の時間帯に見立てた時)において,電流が確実に出力されることを確認した。また図14の左側のスイッチを切り替えることで,センサー部分の明るさに関係-28-なく,電流が出力された。ランプ表示機能の検証では,電流が出力されている間(通電中)は,ランプ点滅が続くことが確認できた。パルス発振機能については,通電時間が0.01秒以下で,通電間隔が1秒以上の電流の波形が実現した。出力電圧は直流安定化電源を使用した時よりも高電圧が出力された。具体的なデータとして,1000V高い5000Vの電圧を測定した。図16に操作用スイッチの外観を示す。右のスイッチは,電源のON,OFFスイッチである。左のトグルスイッチは,常時動作と夜間のみの動作を切り替えるスイッチである。スイッチを上げた状態では,夜間時のみの動作,下げた場合は,夜間時ばかりではなく,日中でも動作を行うことができる。電気柵5.操作方法

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