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写真4 旋盤実習での受講生作業の様子写真2 開校式の様子写真3 旋盤実習での提示の様子の安定性である。職業訓練では「やってみせる」ことが重要であるため,普段不慣れな機械であってもしっかりと手本を見せる必要がある。これら3点の事前準備を確実に行うことで,受入側である技専校指導員に安心感を与える必要があった。3.2 技専校指導員が機構指導員を受け入れる上での準備機構側が講師の派遣及び講義資料等の作成を行うのに対し,技専校は訓練に必要な設備・器工具類及び主担当講師へのサポートなどを提供する立場にある。そのため,以下の3点について特に準備を進めた。① 実施要領作成技専校は会場を提供する側として,講師が講義に集中できるよう会場準備方法・食事や喫煙時のルール・訓練のタイムスケジュールなど,講義内容以外の必要事項を詳細に決定した。② 設備・器工具の整備の徹底技専校の設備・器工具類を機構指導員が使用するのは初めてであるため,技専校が機械の不具合や故障の発生に対して注意を払い,事前にあらゆる状況を想定して準備をした。優良な訓練を実施するための必要条件として,設備・器工具類への不安要素を除外することを心がけた。③ 主担当講師へのサポート受講生(10名)に対し,より高い満足度や習得度向上を目指すため,受講生5名程度につき指導員1名で指導を行った。指導する受講生を分担することで主担当講師の負担を軽減できるようサポートした。また,万が一,主担当である機構指導員が不在になるような事態があった場合にも対応するため,技専校指導員も同水準で指導できるよう講義内容を細かく把握できるように努めた。4.1 機構指導員が訓練を進める上で感じたこと訓練を進める上で大事にしたことは,技専校の指-22-導員を信じることであった。普段使っていない機械では,安全面で見きれない部分がどうしても存在した。技専校の指導員に任せるところは任せると意識して進めることで,安全上問題なく予定通りのスケジュールで進めることができた。4.訓練実施

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