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写真1 三者協同による取組みの様子兵庫職業能力開発促進センター 德永 敬太郎・渋谷 雅仁・正木 克典兵庫県立神戸高等技術専門学院 内藤 浩・八坂 泰志・永井 元頼今日では多様なニーズに対応するため,組織をまたぎ複数の企業で一つのプロジェクトを行うケースが増加してきている。本稿では,一般社団法人神戸市機械金属工業会(以下,「工業会」という。)からの企業ニーズに対し,兵庫県立神戸高等技術専門学院(以下,「技専校」という。)と兵庫職業能力開発促進センター(以下,「機構」という。)で協同し,4日間の普通旋盤による加工訓練を行った結果を記している。工業会からの神戸市で週をまたいで開催したいとの要望に対し,尼崎市の機構と神戸市の技専校の二者協同で取組んだ。2.1 訓練実施に向けての役割分担平成29年6月13日に三者間協議を技専校にて行い,日時や場所及び広報の方法等を決定した。決定事項は以下のとおりである。日時:平成30年2月19,20,26,27日(全4日間)場所:兵庫県立神戸高等技術専門学院(工業会希望)指導員:機構指導員(主担当),技専校指導員2名セミナー内容:汎用旋盤による機械加工定員:10名受講申込:工業会が募集-20-2.2 アクションプランによる業務推進当初工業会,技専校,機構の三者で連携が取れるのかどうか,担当者の誰もが不安視していた。まず求められたのは「誰が,何を,いつまでに,どのように」実施するのかを示す,三者間合意のもとでのアクションプラン作成であった。三者間協議では事前情報と起こりうる業務を集約したアクションプラン案をもとに話し合いを行った。「誰が,何を,いつまでに」担当するのか,業務上漏れている事項がないか,作成したスケジュールに無理がないか等を話し合った。三者間協議の結果,その場で各担当者の役割分担,運営スケジュール等の約90%が確定した。「誰が,何を,いつまでに」行うかの見える化をすることで,意思決定を早めることができ,適切な業務運営を行うことができた。1.はじめに2.訓練実施までのフロー企業ニーズに対する機構と兵庫県の取組み~_兵庫職業能力開発促進センターと神戸高等技術専門学院_~

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