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図4 派遣選手団の人数とその割合図5 派遣選手団の地域別特色表2 各競技職種の選手数と競技日程別に分析してみることは興味深い。そこで,派遣選手数の多い順に選手団の人数とその割合を調べた結果を図4に示す。最も多い愛知県は196人であるが,前回の200人とほぼ同数であった。2番目に多い栃木県の137人は,地元開催のために前回の50名から大幅な増員(約2.7倍)がなされた。3番目に多い茨城県の110人は前回の104人とさほど変わらなかった。また,神奈川県から沖縄県までの人数がほぼ横ばい状態となっていることは興味深い傾向である。もう少し全国的な規模で参加選手数の内訳を見てみよう。図5は,今回の1,337人を総務省統計局の区分[3]に従って10の地区別で集計した結果である。割合の多い順に,北関東・甲信地区,東海地区,南関東地区と続く。北関東・甲信と南関東を加えた関東エリアで約40%,また東海エリアで約20%であるから,両エリアだけで実に全選手数の60%を占めていることになる。この比率は,過去10数年の全国大会においてさほど変わっていない傾向であり,言い換えれば,派遣選手団の地域別特色は日本の産業構造マップに大きな変化が起きていないことを物語っていると言えよう。次に,各職種の参加人数と競技日程を競技会場別に詳細に示すと表2のようになる。競技課題が事前公表でかつ参加選手数の多い職種では,2~8グループに分かれて競技を実施している。公式会期に先行して競技を実施した職種は,機械組立て,旋盤,フライス盤,抜き型ほかの7職種であった。特に,機械分野の職種が多いことは特徴的である。また,西洋料理と日本料理は,競技会場を共有したため,西-26-洋料理職種のほうが公式会期前に全競技を終了した。競技会場が分かれていれば,全職種について公式会期中の観戦が可能となったはずであり,惜しまれる。

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