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表1 課題の配点と採点方式表2 国際大会と全国大会の競技時間の比較の取付け不良,また,配線・電子技術では,圧着端子の処理不良,配線処理および端末処理の不良,電線被覆の傷,配線接続部の締め付け不良などが採点の対象となり,減点項目ごとに詳細の内容と減点が決められている。配線に用いる電線を超過して使用した場合や,標準時間を超過して作業した場合には,超過時間に応じた減点がある。PLC課題は,動作仕様に提示された手動運転,自動運転および各運転時の動作の条件の項目ごとに加点方式で採点される。電気設備異常診断課題は,異常箇所を間違えた場合に減点となるが,通電試験時の不安全作業についても作業態度として減点される。2.5 技能五輪国際大会との課題内容の比較全国大会の工場電気設備職種の優勝者は,隔年ごとに開催される技能五輪国際大会(以下,「国際大会」という。)に日本代表選手として参加できる。国際大会における工場電気設備職種の競技課題は,モジュールと呼ばれる4つの課題要素から構成される。国際大会と全国大会の課題の構成と競技時間の比較を表2に示す。国際大会では製作する課題の規模が大きいため,競技時間は全国大会に比べて3倍程-22-度長いが,課題の要素はほぼ同様である。全国大会では配電盤・制御盤とPLC課題はそれぞれ独立した課題内容であるが,国際大会ではモジュールAで製作したハードウェアに対してモジュールBのPLCプログラミングを行い,その中にはタッチパネルやインバータ等のプログラミングが含まれる点が大きく異なる。3.1 職種定義第2章で述べたように,配電盤・制御課題の内容,3.職種競技の運営

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